『心が使うもの』まで捨てていませんか? それは間違った断捨離です

綺麗な画材は私の心の栄養素♪

◆バラ売りの新しい絵の具

先日、新しい絵の具を買いました。

もう何年も使っていなかった透明水彩という種類の画材です。

画材屋さんで限定販売の金色を見つけて、使うあては特になかったけれど思わず購入。

金色以外に、他に自分が使いそうな5色も一緒にバラで買ってきました。

今まで絵を描いてきた経験上、自分が使う絵具の色の傾向がだいたいわかっています。

漫画のカバー絵で、人物など含めてたった3色しか使わず、カラーインクの濃淡だけで仕上げることもよくあります。その方がきれいにまとまった絵に仕上がる感じも好きなのです。

実際、仕事で使うカラーインクは、棚に瓶が並んでいても実は一度も使ったことのない色が結構ありますし。(以前断捨離しようか悩んだことがありますが、かさばらないし手に余っていたわけではないので捨てませんでした)

なので、新しい画材を買うときはある程度絞り込めます。

全部で74色ある絵の具の中から「使う色」を選んで買う。

今描こうとしている絵で「必要な色」を選んで買う。

とはいえ5色プラス金色はあまりに絞り込みすぎました。

描きはじめてあれこれ試行錯誤しているうちに、「やっぱり足りないな」と、数日後再び画材屋に行って6色ほど買い足しました。

でもここでもピンポイントで、使う色を選んで購入です。

今回は、この絵具12色を使った絵を描きました。

バラの絵の具をピンポイントで購入! そして絵を仕上げる!!

無駄がなくてなんと断捨離的なのでしょう。

でもこれって、本当に断捨離的なのかな?

◆大切なウキウキ

新しい画材を手に入れるのはとても気持ちが高まります。

何を描こうか、どんなふうに塗ろうか、どんなイメージで絵を仕上げようか……。

頭の中であれこれやっているうちはいつも名作です。実際に取り組み始めると なかなか うまくいかないことばかりで「こんなはずじゃあ…」となるのがオチなのですが、それでも少しでも理想のイメージに近づけるために試行錯誤するのは大変だけどその過程が楽しいというもの。

その工程のスタートである『新しい画材を手に入れる』。

今回も画材屋さんで絵の具を選ぶとき、たくさんの色を見てきれいな色の絵の具を眺めて、すごくウキウキしました。こういう感覚は絵を描く人間にとって大事なことだと私は思っています。

◆「断捨離アンたるもの~!」

でも、実は…そのとき頭に浮かんだ考えが

「いやいや、きちんと選んで買いましょうね。断捨離アンなんだから!」

「どうせ全部使うわけじゃないんだから」

今思えばせっかくいい感じに浮き足立つ心を、わざわざ押さえ込んでいた感じだったのです。

◆一見「無駄なモノ」は実は無駄でなかった

何でもかんでも『断』してしまいがちの私の傾向はこんなところにも出てしまいました。

断捨離のやりすぎ、いえ、この場合はきっぱりと「間違った断捨離」。

だって「断捨離とは人生をご機嫌に過ごすためのツール」なのです。

捨てることが目的じゃないし、モノを持たないことが目標ではない。

ここ、何度も確認です。

買ってから一度も使うことがなかったとしても、棚に並ぶカラーインクの瓶はモチベーションを上げてくれます。

ときめきやワクワクのための必需品。ご機嫌になるためのモノ。

私の場合、例え物理的には全く『使わない』絵の具も、実は『心が使う』のです。

そう、一見「無駄なモノ」にみえる「使わないモノ」は実は「心が使っていた」のです!!

しかも私は、こういったワクワクを活かして作品を作るのがお仕事なのに!

言ってみれば、無駄を集めて一つの作品にすることがお仕事みたいなものなのに!?

絵を描く人間として大いに反省した私。 

新たに48色セットの絵の具を買いに走りました。

そしてもう一枚、絵を描こうと思います。

仕事じゃないけど。原稿料は出ないけど。ええ、全然無駄ではありませんね。

あなたの『心が使うもの』は何ですか? 大事にしていますか?

心が使うものは、断捨離的に「必要なモノ」なのです。

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