聞いたことはあるけれど「断捨離」っていったい何?

年が明けたばかりの今は新しく何かを始めるのにもよいタイミング。心機一転、断捨離するぞ! と思っている方も少なくないようで。今年いただいた年賀状にも「今年は断捨離を始めようと思います!」とか「今年こそダンシャリアンになるぞー!!」といったコメントがいくつかあったのが印象的でした。

私は、昨年のうちに片づけたかったアレ、捨てたかったコレ、いろいろなモノを抱えたままの年越しでしたが、新年を迎え気分は一新。清々しい年明けを迎えさせていただきました。(テレビの廃棄の申し込みは1月中にやりまーす)←呑気。

「断捨離」。

3年前に大ブレイクしたこの言葉。今ではすっかり市民権を得て、特に情報通ということでなくても知っている言葉となり、世間では少なくとも「聞いたことはある」という言葉になっているようです。

私の友人も、拙著を読んでくれたりもして、断捨離アンが増加中。

自分だけでなく友人知人がこぞって断捨離をすると、不思議と断捨離熱が伝播して励ましあったり、モノをもらったりあげたりのダンシャリサイクルも盛んになり、断捨離の効率が上がるので私としてはとてもありがたい。よい傾向です。

とはいえ、「聞いたことあるし、なんとなくわかるけれど、で、断捨離っていったいなんなのさ?」という方が多いのも事実。そして「ああ、あのとにかく捨てまくるアレでしょ?」という誤解も少なくない。

実際に断捨離を始めたら「ただ捨てることではない」というのは私も強く実感したことですし、『モノを捨てるのは断捨離の一面的な部分で、実はそれ以外の変化や効果が大きい』と思うのですが、自分で経験せずやっている人の様子を見る分には形として『捨てるという行為』を見ることになるので、そういった誤解も無理からぬことかなと。

が、そこは本当に大きな誤解なのです。

昨年の暮れにちょっとした出来事がありました。

久しぶりに会った友人が我が家を訪れる時にお土産を持ってきてくれたのですが

「これね、断捨離に励むじゅんちゃんには迷惑かなと思ったんだけど……、主人が持って行けっていうから……」と、とても申し訳なさそうにしながらそのお土産を手渡してくれたのでした。

一つはお菓子。「これは消えモノだからいいでしょ♪ でももう一つあって、これ……」

そのもう一つは小さなマグネット。友人の旦那さんが某美術館に行ったときに、自分の奥さんが近々尋ねる予定になっている私のことを思い出し、購入してくれたものだとか。

「ごめんねー断捨離アンの人にはどうかと思ったんだけど…… とにかく一応持って行って、いるかいらないかじゅんちゃんに聞いてみろって話になって……」

いやあ、ほんと、なんだかかえって申し訳ないです。そんなに気を使わせてしまう断捨離アンって……、なんだか情けない!!

その後の友人との会話から、どうやら友人も旦那さんも、断捨離アンは『モノ』を敬遠している、あるいは『消えモノじゃないモノ』は喜べない、と思っているようで、ああ、結構いろいろ誤解させてしまっているなあと感じた次第。

まず、断捨離実行中の断捨離アンにとって、確かに消えモノは気軽にいただけるお土産です。お菓子であればその場で開けて、一緒に頂ければ喜びもうれしさも倍ですね。そして単純に私は食いしん坊なので、おいしいお土産は大歓迎。

でも、だからと言って、『消えモノ以外は迷惑』ということなど断じてありません。

確かに、それがものすごく大きくて場所をとったり、とんでもない悪趣味のものだったり、自分の趣味にまったく合わないものだったりすれば…正直言って大迷惑! かもしれませんが、でも、万が一そうであったとしても、断捨離アン相手には「これをあげたら迷惑かも」という心配はご無用なのです。

なぜならば、『断捨離アンは自分の判断で、要らなければ処分するということをきちんと実行できるから』です。まちがっても「こんなもの迷惑なのに、もう……」と思いながら、いじいじうじうじといつまでも恨めしく思いながらいただいたそのものを眺めて過ごすなんてことはいたしません。もっといえば差し出された時にこれはいただけないなと思ったら『気持ちだけいただいておきます』ときちんと断ることだってできるのです。(そのはず! まあ、私はなかなか、修行中でございますが……)なので相手が断捨離アンであればあるほど、モノであっても、消えモノでなくても、安心してほしいのです。

それに……、そもそもお土産やプレゼントは、そのものを選ぶときの気持ちや思いやりが乗っかっているモノ。今回のマグネットだって、旦那さんがその商品を見つけた時に私のことを思い出してくださったことがうれしいではありませんか。

ちなみにこのマグネット、正倉院の『琵琶』の形をしたものです。

なかなか素敵です。

今ではほかに何にもついていない冷蔵庫の扉に一つだけぽつんとくっついております。(マグネットがくっつく場所は、我が家にはほかにありませんでした)

今現在そのマグネットで何かのメモをくっつけたり、カレンダーを張り付けたりしているわけではありません。使うか使わないか? 要るか要らないか? で言えば、確かに要らないもの、使っていないものかもしれません。でも、今、断捨離についてこうやって記事を書いている私にとって「断捨離の誤解も解いていきたいな」と思った象徴みたいなモノとして、しばらく飾っておくつもりです。

マグネットとして使われてはいませんが、立派なお役目です。

そんな出来事もあり、私も新年明けてのこのタイミングで、断捨離経験を一から書いてみたいと思います。新しいことを始めようという気持ちの高まるこの時期、皆さんも一緒に断捨離を始めてみませんか?

マグネットは実は更なる有効利用がされているのであった。
マグネットは実は更なる有効利用がされているのであった。