「ボール支配率の時代は終わった」の大いなる誤解。それを支える2大要素とは

ヨハン・クライフ像除幕式(写真:ロイター/アフロ)

 ボール支配率の時代は終わった。ポゼッションサッカーでは勝てなくなっている。近頃そんな声をよく聞く。サッカーには様々な見方があるので、当然、様々な声が生まれてくるが、この言葉を耳にすると、その切り口について乱暴さを覚えずにはいられない。

 ボール支配率の上昇を最大の目的に試合を戦っているチームはない。ボール支配率が高くても勝ち点は伸びないし、フェアプレーポイントが上がるわけでもない。上昇させたところで得は何もない。

 ボール支配率は、あくまでも副次的なデータに過ぎない。ボール支配率を語る時は、数字の元となる要因に目を向ける必要がある。

「ボール支配率の時代が終わった」と言うならば、ボール支配率全盛の時代は存在したのだろうか。

 あると言えばあるのかもしれない。大雑把に言えば、あるいはバルセロナのサッカーがそれに該当するのかもしれない。

 そのバルサが2014-15シーズン以来チャンピオンズリーグ(CL)で優勝から遠ざかっていること。バルサっぽいサッカーに見えるスペイン代表も、一時の強さを失っていること。そのバルサに昨季のCL準決勝で大逆転勝ちを収めたリバプールが余勢を駆ってCL優勝を果たしたこと。そのリバプールが速い攻めを得意にしていたこと。決勝を争った同じくプレミアリーグ所属のスパーズも、リバプール似のサッカーをしていたこと。

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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