国立競技場の印象。ナショナルスタジアムにしては小さすぎる!

(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 新が取れた国立競技場。実際に入場してまず感じた印象は「小さい!」だった。スタンドの面積が器に対して少ないのだ。収容人員は6万人。しかしこの器だったら7万は行けたのではないかと思えてしまう。

 なぜスタンドの面積が小さく見えるのか。理由の一つは屋根にある。その面積がパッと見、広く映るからである。実際には世界の一般的なスタジアムと比べて広いわけではない。割合は適正だ。実際より広く見えるのは、屋根がその存在を主張している感じだからだ。フワッとではなくドスンとしている。とても重たそうに、のしかかってくる。

 色は全体的に茶色掛かっている。その骨組みの部分に木材がふんだんに使われているからだ。頑丈そうではあるが、抜けが悪い。木のぬくもりを感じると言うより、開放感がない。シャープではない。スッキリしていないのだ。

 6万席ある観客席は、座席が濃いグリーンと淡いグリーン、そして白とエンジで塗り分けられている。このまだら模様。外国のスタンドではよく見かけるが、濃いグリーンをフィーチャーした配色を見るのは初めてだ。

 木組みの屋根とこの色合いのスタンド。神宮外苑のイメージをスタジアム内に取り込みたかったのだろうが正直、どこか辛気臭い。スポーツの現場に不可欠な爽やかさに欠けている。

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杉山茂樹

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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