連発される「フィジカル」に違和感。知りたいのはその内訳だ

(写真:ロイター/アフロ)

 試合を中継する実況アナと解説者の口から頻繁に飛び出す言葉のひとつに「フィジカル」がある。

 ラグビーW杯も例外ではない。身体と身体をぶつけ合う競技なので、頻度が増すのは当然といえば当然だが、他の競技に求められるフィジカルとは何が違うのか。

 このフィジカルという言葉、スポーツの世界で頻繁に使われるようになって4、5年経つだろうか。もちろんサッカーでもよく使われる。中継を担当する実況アナや解説者はもちろん、選手やファンに至るまで広く浸透している。

 だが本来、その内訳は様々であるはずだ。ラグビーに求められるものと、サッカーをはじめとするその他の競技に求められるものでは違う。

 全ての競技で微妙に異なるにもかかわらず「フィジカル」で括られる傾向がある。それぞれの競技の特長や魅力が伝わりにくい、大雑把な言い回しに聞こえて仕方がない。日本語による丁寧な説明を求めたくなる。

 そもそも名詞ではない。形容詞だ。テクニカルと同じ種類の言葉だ。「フィジカルで負けた」とか「敗因はフィジカルの差」とか、そうした言い回しは間違いであるはずだが、その辺りにこだわっている人は少数派になりつつある。

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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