平成期最大のルール変更に対応できなかった日本人の代表監督たち

(写真:ロイター/アフロ)

 サッカーはルール変更が少ない競技として知られる。その普遍的な枠組みが競技力の向上を促している。明快なルールが普及発展を支えているという印象だ。とはいえ変わったものもある。

 一番に来るのは、まだ日本で本格的に採用されていないVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)だろう。ビデオ判定といえば、いかにも客観的な視点に基づく公平なジャッジのように聞こえるが、裁くのは主審だ。テニスのように、ビデオを見ればすべてがクリアになる単純作業ではない。判断が難しいシーンはいくらでもある。ハンドを取ってもいいし、取らなくてもいいし、という微妙なシーンが多くを占める。

 主審の顔はテレビ画面(あるいはスタジアムのスクリーン)にこれまで以上に長時間、大写しになる。審判は中立公正な存在だと決めて掛かり、判定問題から目を反らしてきた日本のメディアも、さすがに意見を言わなければならない状況に追い込まれる。主審の存在感はよくも悪くも増す。令和と共に、ぬるま湯からカオスの中に主審はいきなり放り出されることになる。心配である。

 オフサイド、ハンドの考え方、GKの5ステップルール、イエローカード、レッドカードの解釈の変更などもさることながら、個人的にはメンバーチェンジが一番大きな変更だと考えている。

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杉山茂樹

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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