カタールに勝てば過去8大会で5度目のV!? アジアカップ決勝前日に抱いた違和感

写真:岸本勉/PICSPORT

 この原稿は決勝戦の前日に書いているので、当然、カタールとの決勝戦の結果は知る由もないが、2011年大会以来、2大会ぶり通算5度目のアジアカップ優勝に大きく近づいていることだけは確かなようだ。

 優勝しないより優勝する方が嬉しいに決まっているが、カタールに勝って優勝では物足りなさが残ることも事実。その面積は秋田県とほぼ同じで、人口も約260万人で京都府と拮抗している。カタールは戦いにくい相手かもしれないが、潜在的には、10回戦えば6勝2分2敗(それ以上か)で乗り切るだけの力量差がある。日本はよほどドジを踏まない限り、あるいは不運に見舞われない限り、勝てるだろう。

 それが決勝戦の現実だ。アジアカップのレベルそのものが疑われる。考えてみれば、日本は1992年に初優勝して以来、前回大会まで優勝4回に対して、優勝を逃した回数はわずか3回しかない。今回優勝すれば、その関係は8大会で5回の優勝になる。

 日本強し! と言いたい人もいるだろうが、こんな1ヶ国が独走する大陸選手権は他にない。こちらは日本を讃える前に、他国のダメさ加減、大会が低レベルであることを嘆きたくなる。

 W杯予選も、アジアカップより苦戦するとはいえ、98年フランスW杯以来、6大会連続出場を続けている。アジアカップ、そしてW杯予選に日本はどんなスタンスで臨むべきか、少し立ち止まって考えてみる必要性を感じる。ましてやW杯は次回2022年カタール大会から本大会の出場枠が48で争われることが濃厚だ。アジア枠も現行の4.5から、8.5に膨れあがるとされる。となれば、日本が落選する可能性は10%にも満たないだろう。

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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