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キーマンはサイドバック。中島、堂安の活躍度もサイドバックで決まる

杉山茂樹スポーツライター
日本の左サイドバック 長友佑都 写真:岸本勉/PICSPORT

 4-3で勝利した前戦のウルグアイ戦では、特に前線の4人の活躍が目立った。中島翔哉、南野拓実、大迫勇也、堂安律だ。大迫は180センチを超える長身だが、他の3人はけっして大きくない。中でも中島、堂安の両サイドアタッカーはそれぞれ164センチと171センチで、まさに小兵だ。

 ロシアW杯で活躍した左ウイングの乾貴士も169センチ。これまでハンディとされていた小ささが、試合の中でむしろ奏功している印象だ。

しかしウルグアイ戦では、試合時間が経過するほど、その前の4人とそれ以外の選手との距離は離れがちになった。縦に間延びし、中盤はスカスカになった。結果に影響を及ぼすことはなかったが、サッカーのレベルが低下したことは事実だった。

 前と後ろの繋ぎ役となるのは守備的MFで、ウルグアイ戦で言えば柴崎岳、遠藤航。間延びすればするほど、負担は両者の肩に掛かる。それを避けるためにはどうするか。最終ライン高さを調整する両センターバック(CB)の責任は大きいが、サイドバック(SB)が果たす役割も見逃すことはできない。

 SBがどれほど高い位置を維持できるか。試合のレベルはこれで決まる。「SBが活躍した方が勝つ」。欧州にはそう言い切る指導者、評論家が実際に数多くいる。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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