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ジェフ千葉のストライカーに見る浦和レッズ浮沈のカギ

杉山茂樹スポーツライター
ジェフ千葉のCF ホアキン・ラリベイ(写真:築田純/アフロスポーツ)

 Jリーグ開幕週。土曜日と日曜日、2日連続で味スタに出かけた。

 FC東京対浦和、東京V対ジェフ千葉。この4チームの中で、一番のお好みはジェフ千葉だ。フアン・エスナイデル監督のサッカーである。

 昨季のシーズン後半、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで連勝を重ね、最終的に6位に躍進。昇格プレーオフで名古屋に惜敗したが、千葉はどこよりもよいシーズンの終わり方をした。昨季後半の勢いは、今季も維持されているのか。

 対戦相手の東京Vは、昨季の5位。昇格を逃したもの同士の上位対決に期待は募った。ところが、前半9分、好試合への期待感は一気に萎む。千葉のDF増嶋竜也が一発レッドで退場になったからだ。

 10対11の時間は81分間以上にも及んだ。しかし、それでも試合内容は互角だった。11対11で行われる通常の試合を見ているかのようだった。ボール支配率の関係は54.4%対45.6%。上回ったのは千葉だった。

 こうした現象は、実力が拮抗したチーム同士の対戦では、まず起こりえない。東京Vが特段、守備的に戦ったわけでもない。千葉の特徴が発揮されやすい環境ではなかったにもかかわらず、それは全開になった。勝利を収めた東京Vより、称賛したくなる魅力的なサッカーを展開した。

 気がつけば、前日、同じ場所でFC東京と戦った浦和レッズと比較していた。堀孝史監督のサッカーだ。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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