欧州組を優先するハリルホジッチの選手選考と代表チーム高齢化の関係

 日本人の海外組の中で、いま最も注目を集めている選手と言えば柴崎岳だろう。ヘタフェでどれほど活躍できるのか。

 昨季、セビージャに移籍した清武弘嗣にも似たような期待が掛けられていた。技術的に超高度なスペインで日本人のMFが活躍する姿を見ることは、日本人のサッカーファンにとって、ある意味で悲願だ。ドイツではなく、スペインで活躍することが一流の証。技巧の本場で巧さ負けしない選手が出現することを、我々は無意識のうちに欲している。清武がポジション争いに敗れ、セビージャからセレッソ大阪に舞い戻る姿は、それだけに哀れを誘った。残念な現実を突きつけられたようだった。

 柴崎が所属するヘタフェは、セビージャとはチーム力において大きな差がある。柴崎のスタメンは、清武の時より近い。

 1992年生まれの25歳。思い出すのは、レアル・マドリー相手に2ゴールをマークした昨年末のクラブW杯だ。アギーレ監督時代、日本代表に選出されたものの、ハリルホジッチに監督が代わると徐々に出番を失い、代表メンバーからもいつの間にか消えていた柴崎。クラブW杯での活躍は、そうした中で起きた、彼自身にとっては名誉を回復する出来事だった。

 だがご承知のとおり、その後、移籍したテネリフェで、コンディション不良に陥り、今年3月と6月に行われたW杯予選で、代表チームに復帰することはなかった。今月末日に行われるオーストラリア戦では、招集されるのか否か。こちらの方も気になる。

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杉山茂樹

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、W杯は82年スペイン大会以降9大会連続現地取材。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、「崩壊以後」(じっぴコンパクト新書・実業之日本社)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「攻撃的サッカー」(PHP新書)など。最新刊は「監督図鑑」〜世界と日本の現役サッカー監督176人のすべて~日本代表次期監督を探せ!!(廣済堂出版・2016年10月18日発売)