イラク戦の先制ゴールは偶然の産物か。ゴールを逆算できないハリルジャパン

 写真:岸本勉/PICSPORT

イラク戦。珍しく、右サイドの開いた位置でボールを受けた本田圭佑が、その先を、1トップ下のポジションから流れて走った清武弘嗣へパスを送る。

その清武がゴールライン際から、折り返したことで、原口元気の先制点が生まれた。本田のパスを受けた清武が、オフサイドだったのではないかという話はさておき、それは理想を絵に描いたような鮮やかなゴールだった。

サイドは1人ではえぐれない。最低2人が絡まなければ、その深い位置へは侵入できない。ゴールを逆算すれば、そこから送り込まれるマイナスの折り返しこそが、ゴールへの一番の近道になるが、これはそうした視点に基づくと、文句なしの攻撃方法になる。

だが、先制点のシーンが、最初で最後になった。つまり、チームとしてこれを意図的に狙っていたとは言えない。出たとこ勝負で生まれた偶然の産物になる。1トップ下の選手がタッチライン際まで流れて走り縦に突破するプレイは重労働そのもの。確かに大変だ。エネルギーが有り余っている間は、可能かもしれないが、時間の経過とともに期待しにくい動きになる。

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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