なでしこジャパン敗退のいまこそ問われる、日本のサッカー文化
女子サッカーを「ブームではなく文化にしたい」と言った宮間あや主将。準優勝を飾った昨年W杯から帰国した後の会見では「結果を出し続けて行かない限り、人気が離れてしまう不安を抱えている」とも述べている。では、結果を残せなかった今回を経て、女子サッカーはどうなっていくのか。人気は本当に離れていってしまうのか。
結果を残すことが出来ればブームになる。反対に文化が見えてくるのは、結果が出なかった時。ブームが一段落した時だ。リオ五輪本大会出場切符を失ったいま、文化の存在は浮かび上がろうとしているだろうか。
結果が出ないと話題がない。文化の足りていない世界が陥りやすい現象だ。
「サッカーはいくらいい試合をしても、敗れてしまえば何も残らない」。「美しいサッカー、よいサッカーと、勝つサッカーは別」等々、勝利至上主義、結果至上主義を助長する言葉は、すなわち非サッカー文化的な言葉に相当する。
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