Yahoo!ニュース

なでしこジャパン敗退のいまこそ問われる、日本のサッカー文化

杉山茂樹スポーツライター

女子サッカーを「ブームではなく文化にしたい」と言った宮間あや主将。準優勝を飾った昨年W杯から帰国した後の会見では「結果を出し続けて行かない限り、人気が離れてしまう不安を抱えている」とも述べている。では、結果を残せなかった今回を経て、女子サッカーはどうなっていくのか。人気は本当に離れていってしまうのか。

結果を残すことが出来ればブームになる。反対に文化が見えてくるのは、結果が出なかった時。ブームが一段落した時だ。リオ五輪本大会出場切符を失ったいま、文化の存在は浮かび上がろうとしているだろうか。

結果が出ないと話題がない。文化の足りていない世界が陥りやすい現象だ。

「サッカーはいくらいい試合をしても、敗れてしまえば何も残らない」。「美しいサッカー、よいサッカーと、勝つサッカーは別」等々、勝利至上主義、結果至上主義を助長する言葉は、すなわち非サッカー文化的な言葉に相当する。

この記事は有料です。
たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバーをお申し込みください。

たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバー 2016年3月

税込550(記事4本)

※すでに購入済みの方はログインしてください。

購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

杉山茂樹の最近の記事