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テストに値しないテスト。柏木への好評価は“井の中の蛙”的

杉山茂樹スポーツライター

後半頭から投入されたカンボジア戦で、ハリルホジッチから「彼がボールに触るたびに、ゴールの予感が高まった」と評価された柏木陽介。「柏木投入ズバリ!」。ネットメディアも例によって賑やかな見出しを打った。シンガポール、カンボジアとの2連戦で、唯一株を上げた選手。数少ない収穫の一つ。世間は柏木を貴重な存在として見ているようだ。

しかし、偉そうに言えば、これは予想通り。驚くに値しない結果だ。

カンボジアは、カウンター攻撃中心の弱者。基本的に引いて守ってきた。高い位置から強烈なプレッシャーを掛けてこなかった。労せずして長い時間、マイボールの状態を維持できる相手だったわけだ。そこに彼は誰よりもすんなり収まる。能力を発揮しやすい、おあつらえ向きの環境になる。居心地のよさを誰よりも感じながらプレイしていたと想像できる。

しかし、長所は短所の裏返しでもある。

かねてから指摘されていた柏木の問題点は、相手ボール時の対応だ。敵を追いかけ、ボールを奪うことが得意ではない。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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