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W杯メンバー23名が9割方決まってしまっている理由

杉山茂樹スポーツライター

次のキプロス戦でおしまい。

日本のW杯出場は、これで5大会連続になるが、これまでの中で最も波乱のない4年間だった。エンタメ性を欠いた楽しくない4年間。オランダ戦、ベルギー戦が行われた11月以降、ラスト7か月はその極めつけになる。わずか2試合。相手は、勝って当たり前のニュージーランドとキプロスで、しかもホーム戦。

問題の多い重要法案が、大した議論のないまま、国会をスッと通過する姿をふと連想する。これはもっと騒がれなくてはならない異常事態だ。

国民の生活や命とは無縁の、たかがサッカーだ。しかし、されどサッカーだ。サッカーのドタバタ劇は、国民を元気にさせるパワーがある。それが今回は全くない。そしてその現実を、問題にしたがる人も少数だ。このエネルギー不足が、僕は何より心配だ。ここまで従順で大人しいファンは、世界広しといえども日本ぐらいだろう。

メンバーはキプロス戦の前に発表されるので、誰を入れるべきとか、外すべきとか、議論するタイミングはいましかない。だが、そうした機運さえ盛り上がっていない。個人的には、狐につままれたような状態にある。

それもそのはず、これまでの流れと、先のニュージーランド戦の招集メンバーを見れば9割方、当確を打てる状態にあるからだ。ほぼ無風。意外な人選はまずあり得そうもない。

GK 川島永嗣、西川周作、権田修一

DF 長友佑都、酒井高徳、内田篤人、酒井宏樹、今野泰幸、吉田麻也、森重真

人、伊野波雅彦

MF 遠藤保仁、長谷部誠、山口蛍、(青山敏弘)、(細貝萌)

MF&FW 本田圭佑、香川真司、岡崎慎司、清武弘嗣、大迫勇也、柿谷曜一朗、

(齋藤学)、(工藤壮人)

予想される最終メンバーは上記の通り。かっこ内の4人は当落線上になるが、落選するのはこの中の1人。盛り上がらない理由はそこにある。

とはいえ、気になるのは長谷部の状態だ。もし術後の経過が思わしくなければ、青山、細貝ともに最終メンバーに入るだろう。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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