”名門”ミランに長居は無用。ステップアップの場として利用すべき

移籍金とは厄介なものだ。高額であればあるほどニュースになる。選手の知名度、ステイタスは上がる。いまが旬を迎えている選手ほど高額になる。

だが、次のクラブへの移籍はしにくくなる。

移籍金とは、契約期間内の移籍に限り発生するいわば違約金を言う。残りの契約期間と年俸、獲得時に要した移籍金等を勘案した末に弾き出されるものだ。クラブ側によって。

契約満了をもって移籍する移籍金のいらない移籍の方が件数的には多い。半分以上を占める。獲得のために高額な移籍金を払えるクラブは限られているからだ。名門ミランでさえ、本田を獲得する際、CSKAとの契約が満了するまで待ったほどだ。

移籍金ゼロ。選手にとってこれは、あまり恰好のいい話ではない。価値が低いことを意味するからだ。しかし、次の移籍は楽になる。15億円で買った選手は、最低でもそれ以上では売りたいが、0円で勝った選手は5億円でも大きな儲けになる。

本田はいま、次へ移りやすい環境に身を置いているわけだ。

本田とは対照的な環境に身を置いているのが香川。

マンUはドルトムントに1600万ユーロ支払っている。当時のレートではおよそ15億円(現在のレートでは約22億5000万円)。売る場合は、少なくともそれ以上の値段で。マンUサイドはそう考えているに違いない。

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杉山茂樹

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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