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「優勝に必要なピースはネッツにすべて揃っている」 パティ・ミルズ単独インタビュー

杉浦大介スポーツライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 オーストラリア出身のベテランNBAプレーヤー、パティ・ミルズ(33歳)は忙しくも充実した日々を過ごしている。

 昨夏、東京オリンピックにはオーストラリア代表のキャプテンのひとりとして出場し、同国初の銅メダル獲得に貢献した。銅メダルを懸けたスロベニアとの3位決定戦では42得点、9アシストをマーク。同大会全体でも1試合平均23.3得点を叩き出して得点王になっている。

 その後、昨年8月にはブルックリン・ネッツと2年契約を結び、ケビン・デュラント、カイリー・アービングらを擁するスター軍団の一員になった。

 2月19日にはクリーブランドのロケット・モーゲージ・フィールドハウスで行なわれたNBAオールスターの3ポイントコンテストに出場。惜しくも決勝ラウンド進出はならなかったものの、初の大舞台を満喫したようだった。

 イベント終了後、ミルズに初体験のオールスター週末、東京五輪の思い出、今季終盤戦の意気込みなどを尋ねた。

初体験のオールスター週末を満喫

 オールスターウィークエンドは素晴らしかったよ。前半戦を通じて活躍した選手たちが一同に介し、そのプレーにファンは感謝できるという最高の機会だ。選手、スタッフが力を合わせて最高の舞台を作ろうとしていることにも感銘を受けた。

 本当に多くのイベントが開催されていて、この機会を誰もが経験できるわけではない。私はNBAでの13シーズン目にしてそのチャンスを得たわけだから、可能な限り楽しみ、同時に身体を休めるようにもした。

 3ポイントコンテストに出場するため、18日の金曜日にクリーブランド入りした。初めての経験だから、事前にルールややるべきことを確認しておいたんだ。

 イベントのプロセスがすべて興味深いもので、コンテストにむけて準備すること自体が新鮮だった。残念ながら決勝ラウンドには進めなかったわけだけど、リーグ最高のシューターたちと一緒にプレーできて楽しかった。こうして一度経験できたのは大きいと思う。次のチャンスがあったら、今度はもっと良い準備ができて、より良い結果が出せるんじゃないかな。

オールスター週末を終え、筆者の質問に答えるミルズ。真摯な取材対応にも定評がある。 撮影・杉浦大介
オールスター週末を終え、筆者の質問に答えるミルズ。真摯な取材対応にも定評がある。 撮影・杉浦大介

 日本での銅メダル獲得は生涯の思い出

 去年は本当にいろいろなことがあって、東京オリンピックのために来日を果たしたのも最高の経験だった。パンデミック中だったから、ああいった大イベントを開催するのに理想的な状況ではなかった。新型コロナウイルスさえなければ、日本の人たちはもっと最高級のショウを世界中のスポーツファンに見せることができていたのだろう。それでもしっかりと運営された良いオリンピックだったと思う。

 日本ではプレーする以外に外出はできなかった。(日本で話題になったコンビニにも)行かず、ずっと選手村にこもっていた。日本食を食べるためにレストランにも行けず、選手村で食べるだけだったのは残念だった。

 それでもそれぞれのイベントの質は高かったし、母国では多くの人たちが私たちのゲームを見てくれた。オーストラリアのバスケットボール史上初めてのメダルである銅メダルを獲得できたという意味で、私にとって生涯忘れない機会になった。

 そして、NBA終盤戦へ

 東京オリンピックからずっとハードな日々が続いていたから、(オールスター後は)少し休んで終盤戦に臨みたい。今季の目標は優勝だ。チームにとっても、個人としても、頭にあるのはファイナル制覇だけだ。

 新戦力が加入し、故障者も戻ってきて、目標を果たすためのパズルのピースはすでにネッツにはすべて揃っている。あとはそのピースを適切な場所にはめていくだけなのだと思う。ロッカールームのバイブもよく、みんなが一緒にプレーすることを楽しんでいるよ。

 新加入のベン(・シモンズ)と僕はもう長い知り合いだけど、彼もまたこのチームに多くを供給してくれるはずだ。コート上での彼は本当に視野が広く、ボールを運んだ際には周囲のチームメイトたちをベターにしてくれる選手だ。その他にも様々なことがこなせるオールラウンダーだから、間違いないネッツにとっては大きな戦力になる。

 こうして陣容が整い、あとはゲームプラン通りにプレーを遂行すれば、私たちは目標とする場所に辿り着けると思う。これから先の戦いを本当に楽しみにしているよ。

ミルズのシュート力もネッツの大きな武器になる
ミルズのシュート力もネッツの大きな武器になる写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

スポーツライター

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している

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