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MLBインタヴュー#1 イバン・ノバ(ヤンキース) 「今ではすべてのことが良い方向に向かっている」

杉浦大介スポーツライター

(8月24日、ニューヨークのレストランで開催されたドミニカ共和国メディアのイベントにて収録)

何より健康でいられることが嬉しい

ーー2015年はここまで5勝5敗、防御率3.72とまずまずの成績だ。自分自身ではどう振り返る?

IN:良い感じだよ。今のヤンキースはみんなが勝つために何でもやっている。そんなチームの一員になれていることを幸福に感じている。

ーー昨年にトミー・ジョン手術を受けて、今年6月に14ヶ月ぶりに復帰したわけだけど。

IN:素晴らしい気分だった。長い間、投げることができなくて、とても辛い想いをした。しかし、ケガのリハビリから解放されて、こうして再び投げられるようになった。復帰戦ではヤンキースファンから温かく迎えられて幸福でもあった。何よりも健康でいられていることをとても嬉しく思う。

ーー6月24日の復帰戦(フィリーズ戦で6回2/3を無失点)で勝ち星を挙げたあと、クラブハウスで「昨日はまともに眠ることができなかったんだ」と語っていたのが印象に残っている。

IN:ああ、かなりナーバスになっていたんだ(笑)。ずっとあのときのために(手術、リハビリを)やってきたわけだからね。チームメート、ファンにどう迎えられるかって考えていた。とてもエキサイティングな日でもあった。

ーー今では眠れるようになった?(笑)

IN:うん、もう大丈夫だ(笑)。僕は普段は良く眠れる方だからね。前日の睡眠だけではなく、今ではすべてのことが良い方向に向かっているよ。

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タナカの英語力は向上している

ーー日本のメディアで君は田中将大投手と仲が良いと報道されているのを見たけど、本当かな?

IN:ああ、タナカとはとても親しいよ。彼は非常に良いチームメートだし、面白い男だ。僕は彼が大好きなんだ。

ーー彼には通訳がついているけど、普段はどうコミュニケーションをとっているの? 

IN:タナカが良いのは、英語を話そうと務めること。もちろん通訳の助けを借りるときもあるけど、簡単なやりとりには十分だ。彼は英語を学び、そして僕も日本語を教えてもらったりしている。彼の英語力は向上しているよ。

ーーこのチーム、チームメートに愛着を抱いているのが話していると伝わってくるけど、今後の君の目標は?

IN:とにかく健康を保つことと、ワールドシリーズに勝つこと。これまでにいろいろあったから、まずは健康が大事だ。何よりも健康でいたいんだ。

スポーツライター

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している

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