静岡県で記録的短時間大雨情報、不安定続く

高解像度降水ナウキャスト、1時間積算雨量(提供:ウェザーマップ、一部筆者加工)

きのう(22日)夜、静岡県西部を中心に大雨となり、午後10時過ぎには浜松市南部・湖西市・磐田市付近に”記録的短時間大雨情報”が発表されました。記録的短時間大雨情報とは「数年に一度レベルの大雨になっている」ときに発表される情報で、県内で発表されるのは去年10月1日以来です。

昨夜の大雨、梅雨前線の雨ではない?

東海地方の梅雨明けは平年だと7/21ごろですが、ことしはまだ梅雨明けの発表はありません。ただ天気図を見ると梅雨前線の姿はなく、前線の活動はすでに弱まっている状況です。

大雨となった昨夜午後9時の天気図(提供:ウェザーマップ)
大雨となった昨夜午後9時の天気図(提供:ウェザーマップ)

ではなぜ県内で大雨になったのか。原因の一つは、南の太平洋高気圧の縁をまわって非常に暖かく湿った空気が流れ込んでいたこと。加えて上空にはこの時期としてはやや強い寒気が流れ込んだため、大気の状態が不安定になっていたからです。それだけでなく、県西部付近には天気図には表れない小さな低気圧や局地的な前線のようなものが発生し、同じようなところで活発な雨雲がわき続けたとみられます。局地的な前線は解消しましたが、不安定な状況はきょう(23日)も続いていて、こんや遅くにかけて土砂災害や低地の浸水、河川の増水、雷雨、竜巻などの突風、ひょうなどに注意が必要です。

東海地方の梅雨明けは

梅雨前線が天気図から消えても梅雨明けしないのはなぜでしょうか。じつは梅雨明けには定義はなく「梅雨前線が消えたら(弱まったら)梅雨明け」になるとは限らないのです。すでに予報マークだけ見ると梅雨明けしてもいいのではないかと思いますが、ことしは上記の不安定による雨で、梅雨明けに踏み切れないのかもしれません。ただ、おそらく今週中には(早ければあすにも)東海地方も”本格的な真夏の到来”となりそうです。(東海地方の梅雨明けは名古屋地方気象台が発表)

東海地方の週間予報(気象庁 7/23 17時発表)
東海地方の週間予報(気象庁 7/23 17時発表)