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週明けにかけて、北からは強烈寒気、南は熱帯低気圧が発生へ

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雲の様子(ウェザーマップ)

熱帯低気圧が発生へ

天気図の変化(気象庁発表に筆者加工あり)
天気図の変化(気象庁発表に筆者加工あり)

タイトル画像にあるように、日本のはるか南の海上に、まとまった雲域が発生しており、現在低圧部が解析されています。

低圧部とは、周囲より気圧が低く、循環は認められるものの、その中心位置がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、中心位置がハッキリと解析されるようになると、熱帯低気圧に名前が変わります。

気象庁の予想では、今ある低圧部は、あす12日(日)午後9時には熱帯低気圧に変わる見込みで、新たな台風のたまごが発生する予想となっています。

南に熱帯低気圧、北からは強い寒気

雨雲や寒気、太平洋高気圧などの予想(ウェザーマップ)
雨雲や寒気、太平洋高気圧などの予想(ウェザーマップ)

上図はあさって13日(月)昼の予想を表したもので、発生が予想される熱帯低気圧に伴うまとまった雨域が、北側に広がる太平洋高気圧の南の縁に沿うように西寄りに進む予想です。

一方、日本付近に目を向けると、大陸から強い寒気が北日本を中心に流れ込んでおり、一時的ですが、冬型の気圧配置が強まるため、北日本の日本海側では大雪や吹雪となるおそれがあります。

また北海道の北へ進む低気圧の発達次第では、大荒れとなるおそれがあるため、北海道を中心に、暴風や波浪の警報が発表される可能性が(中)、あるいは(高)という発表となっています。

週明けは北からの寒気の襲来に要警戒です。

台風となりフィリピンへ?

雨や低気圧などの予想(ウェザーマップ)
雨や低気圧などの予想(ウェザーマップ)

一方、諸外国を含めた種々の計算によると、新たに発生が予想される熱帯低気圧は、海水温が30度前後ある暖かな海面上でさらにまとまり、台風の勢力に発達しつつ、フィリピンを指向する予想が増えてきています。

上図は日本のアンサンブル予報の一部を抜粋したもので、台風予報ではありませんが、来週半ば以降、15日(水)から17日(金)頃にかけて、やはりフィリピン付近を指向する計算となっています。

もし台風が発生すれば、先日、師走としては17年ぶりに日本(小笠原諸島)へ接近した台風21号に次ぐ、台風22号となり、これが今年のラスト台風となる可能性もありそうです。

ちなみに師走といえども、フィリピンにはまだまだ台風が接近、あるいは通過する時期でもあり、平均すれば2年に1個程度は台風の直撃を受けています。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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