台風20号が発生 小笠原を直撃するおそれ

台風20号の予報円(ウェザーマップ発表)
台風20号の予報円(ウェザーマップ発表)

最新の台風情報(気象庁)

きょう25日(月)午前9時、フィリピンの東海上で台風20号が発生しました。現在の勢力は、中心気圧1002hPa、最大風速18メートル、最大瞬間風速25メートルで北西に進んでいます。

今後は海水温が30度近い海域を進みながら急速に発達し、予報円の真ん中を進むと、29日(金)頃に、中心気圧950hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートルの非常に強い勢力、最盛期の状態で、父島など小笠原諸島に最も接近する見込みです。

小笠原諸島を直撃するおそれもありますので、今週後半にかけて、暴風や高波などに厳重な警戒が必要です。

そして台風20号の予報円に注目すると、29日(金)から30日(土)にかけて、その直径が1000キロ以上に拡大し、最も西側の進路を通ると、伊豆諸島や東日本にかなり接近するおそれもある予想となっています。

一般に予報円は、台風が到達するであろう中心位置の南北方向や東西方向のぶれ幅を円として発表しているため、どちらか一方のぶれ幅が大きくなると、とても大きな予報円となってしまうことが多々あり、楕円で示せばより確からしいのですが、現在の予報円ではそのようにはなっていません。

今回の台風20号も、諸外国を含む多くの計算をみると、東西方向のぶれ幅は比較的小さく、南北方向、つまり速度の差によるぶれ幅がまだかなり大きいため、大きな予報円となって予想されているのだと推察できます。

ちなみに台風20号の北上速度が遅いほど東日本の南海上まで近づく計算もありますが、今のところ、ごく一部の計算となっています。

ただ気象の世界には絶対こうなる、100%こうなるという言葉はありませんので、台風20号が通り過ぎるまでは、伊豆諸島や東日本でも、最新の予報円を注視するようにしていただきたいと思います。

ECMWFとNCEPモデルの予想では?

ECMWFの発表に筆者加工あり
ECMWFの発表に筆者加工あり

NCEPの発表に筆者加工あり
NCEPの発表に筆者加工あり

参考までに、世界的にも数値予報の主流となっているECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)とNCEP(アメリカ国立環境予測センター)の計算結果をみると、比較的似たような進路予想となっています。

28日(木)から29日(金)にかけて、父島付近を通過する予想となっており、気象庁と同じようなコースの計算ですが、29日(金)午前9時にはすでに父島を大きく通り越していますので、このあたりの速度の違いが予報円の大きさに大きく反映されているのだと思われます。

いずれにしても小笠原諸島にはかなり接近するおそれが大きく、記録的な暴風が吹くおそれもありますので、厳重な警戒が必要です。