梅雨最盛期を思わせる暖湿気が再び流入へ 広い範囲で大雨のおそれ

大雨による河川の増水(写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート)

再び梅雨最盛期の形に

20日(木)の予想天気図
20日(木)の予想天気図

東海から九州にかけて記録的に早い梅雨入りの発表があり、また梅雨入りの発表が見送られている関東でもまさに梅雨空と言いたくなるような曇雨天が続いています。

そして九州を中心に梅雨入り早々の大雨にも見舞われましたが、天気図は再び梅雨の最盛期を思わせるような形となりそうです。

予想天気図にあるように20日(木)は梅雨前線が西から北上し、南からは水蒸気をたっぷりと含んだ暖湿気が流れ込んでくる見込みで、広い範囲で大雨となる心配があります。

20日(木)は暖湿流で激しい雨が降り出す

暖湿流と雨の予想(ウェザーマップ)
暖湿流と雨の予想(ウェザーマップ)

上図左の暖湿流は、気温と水蒸気量を合わせ持ったような指標で、雨雲が発達しやすい条件が整えば、330K以上で激しい雨や非常に激しい雨をもたらすポテンシャルがあり、さらに340K以上は猛烈な雨が降ってもおかしくないような湿った空気と言えます。

いわば梅雨の最盛期(6月~7月)を思わせるような暖湿流です。

20日(木)は、この暖湿流に合わせるように関東から九州にかけて活発な雨雲が発生し、所々で激しい雨が降る予想です。

21日(金)は後面の乾いた空気も要注意

暖湿流と雨の予想(ウェザーマップ)
暖湿流と雨の予想(ウェザーマップ)

その後、暖湿流は21日(金)にかけて東や北へ広がり、東海や近畿を中心に、北陸や東北などでも雨脚が強まる予想です。

さらに雨雲をより発達させる可能性があるのが朝鮮半島から日本海に流れ込む大陸からの比較的乾いた空気です。乾いた空気は湿った空気よりも重たいため、両者がぶつかり合えば、湿った空気は上へ上へと上昇しようとするため、より対流活動が活発となり、一段と雨雲が発達するおそれがあるのです。

実際に雨雲の予想をみると、湿った空気と乾いた空気がぶつかり合ったところで、南北に連なるような非常に活発な線状の雨雲が発生する可能性が示唆されており、雨雲の実況をより注視せねばなりません。

総雨量は300ミリ超の予想も

48時間予想降水量(ウェザーマップ)
48時間予想降水量(ウェザーマップ)

数値予報による21日(金)午後6時までの48時間降水量の予想をみると、東海から九州にかけて、黄色やオレンジ色の100ミリ前後の大雨が計算されており、特に静岡、岐阜、和歌山、高知、熊本、鹿児島などは200ミリ以上の赤色も目立っています。

さらにこれらの地方の山沿いには、局地的に300ミリ以上を示す紫色も見られる状態です。

広く警報級の大雨のおそれ

早期注意情報(警報級の可能性)
早期注意情報(警報級の可能性)

気象庁が発表している早期注意情報(警報級の可能性)をみると、20日(木)は九州を中心とした西日本で情報が出されており、熊本と大分には大雨警報が出される可能性が高いことを示す[高]という発表になっています。

さらに21日(金)になると、激しい雨の範囲が東へ広がることから、東海や北陸、また長野県などでも、広く[中]という発表になっています。

このように20日(木)~21日(金)にかけては、広い範囲で大雨となるおそれがあり、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫などに警戒が必要となるでしょう。

気象庁から発表される大雨情報などにもご注意下さい。