台風8号、史上最強クラスで朝鮮半島襲来のおそれも

台風8号の雲(ウェザーマップ)

台風8号は勢力を強めながら北上へ

台風8号の予報円と海水温(ウェザーマップ)
台風8号の予報円と海水温(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

台風8号は沖縄本島の北西の海上にあって、ゆっくりとした速度で北上しています。

きょう午前9時現在の中心気圧は985hPa、最大風速は30メートルで、25メートル以上の暴風域を持つ台風となっており、最大瞬間風速は45メートルとなっています。

今後は平年よりも高い海面上でさらに発達しながら北上する見込みですが、太平洋高気圧に押されるように九州の西を比較的大回りしながら北上する可能性が高くなっており、九州が暴風域に入るおそれは小さくなってきました。

とは言え、沖縄から奄美、そして九州は瞬間的に30メートル前後の強風が吹き、海上は大しけとなる所もありますので、強風(暴風)や高波、大雨などに警戒が必要です。

一方、この台風が直撃するおそれがあるのが朝鮮半島です。

しかも発達具合や進路によっては過去最強クラスでの襲来となるおそれがあります。海水温の状況をみると、九州の西海上まで30℃以上の範囲が広がっており、台風はこのあたりまで発達を続け、中心気圧は950hPa程度、最大瞬間風速は60メートル程度に達する見込みです。

少し東寄りの進路をとれば、この発達のピークを迎えたタイミングで朝鮮半島の南端に達するおそれがあり、また上陸しないまでも朝鮮半島の西端に沿って北上するような進路が予想されており、かつてないような記録的な暴風や高潮などに見舞われるおそれもあります。

朝鮮半島はあさって26日(水)から27日(木)にかけて、この台風の襲来に最大級の警戒が必要となりそうです。

朝鮮半島に上陸した過去最強クラスの台風

朝鮮半島に上陸した台風(ウェザーマップ)
朝鮮半島に上陸した台風(ウェザーマップ)

筆者が調べたところ、台風の統計がある1951年以降、多少の誤差はあるものの、今年これまでに朝鮮半島に上陸した台風は約60個程度で、平均すれば1年に1個程度の上陸数ということになります。

ちなみに日本への上陸数は平均すると年間3個弱ですから、位置的、あるいは面積的に日本と比べると台風が上陸しにくい地域であることは間違いありません。

一方、上陸した約60個の上陸時の勢力を調べると、そのほとんどの場合、中心気圧は970hPa~980hPa以上となっており、海水温が低下する九州の西海上で勢力を落としながら上陸するというパターンが大変多くなっています。

そんな中、時折、960hPa前後というかなり強い勢力を維持しながら上陸する台風もいくつか存在し、特に韓国史上最強の台風襲来となったのが1959年の台風14号です。

この台風は日本では宮古島台風(第1宮古島台風)とも呼ばれており、宮古島では最低気圧908.1hPa、最大風速53メートル、最大瞬間風速64.8メートルを観測するなど、宮古島の7割の住家を損壊させた台風でした。

この台風がやや勢力を落としながらも東シナ海を北上し、950hPa程度の非常に強い勢力で韓国の南端をかすめるように上陸したため、釜山市では最低気圧951.5hPaを観測し、これは未だに破られていない記録のようです。この台風襲来により、韓国全土では1000人近い死者・行方不明者が出るなど大きな災害が発生しました。

また2002年の台風15号2003年の台風14号2012年台風16号なども韓国を襲った台風としては記録的に強いものです。

今回の台風8号がもし950hPa~960hPa程度の勢力で朝鮮半島へ上陸すれば、史上最強クラスですし、上陸しないまでも朝鮮半島の西端をこのような勢力で北上した台風はあまりありませんから、甚大な被害が出ないか心配されます。

2012年の台風15号が類似台風となるかもしれません。)