大晦日は東京都心で26年ぶりの高温予想
関東上空だけ暖気が残る
令和元年最終日の大晦日は、北海道の北を低気圧が発達しながら通過し、北日本や北陸では荒れ模様となるおそれがあります。
北海道には発達する低気圧に関する情報も出されており、猛吹雪や暴風などに警戒が必要です。
一方、低気圧に向かい南から流れ込んだ暖気が関東上空だけにはまだ残る予想で、上空1500メートル付近の気温は平年より10℃近くも高い予想です。
全国的に寒くなっていく中、この暖気の残る関東周辺だけは暖かな大晦日が予想されています。
関東周辺だけ15℃以上
実際に、大晦日正午の気温予想をみると、日本海側を中心に10℃未満の所が多い中、関東から静岡県にかけて15℃以上の黄色い範囲が広がっています。
気象庁による大晦日の予想最高気温は、東京都心16℃、横浜17℃、静岡16℃などとなっており、晴れ具合や暖気の入り具合などによっては20℃位まで上がる可能性がある予想となっています。
東京都心は26年ぶりの暖かな大晦日?
観測のある1875年以降、東京都心の大晦日の最高気温を調べてみました。
都市化や温暖化の影響で、気温が上昇している東京都心ですが、大晦日に関して言えば、特に顕著な気温の上昇は見られないようです。
過去、15℃以上の暖かな大晦日となったのは計10回。
最も最近上がったのは1993年ですから、もし15℃以上となれば、大晦日としては26年ぶりの高温ということになります。
ちなみに上記10回の大晦日と元日(翌日)の最高気温は以下の通りです。
1882年17.2℃→9.7℃
1889年15.3℃→9.0℃
1891年18.5℃→18.0℃
1914年17.3℃→8.0℃
1958年17.2℃→6.9℃
1971年15.3℃→16.1℃
1979年16.9℃→10.1℃
1985年16.0℃→9.3℃
1986年16.4℃→9.5℃
1993年16.4℃→9.2℃
1891年と1971年の2回を除き、元日には大きく気温が下がり、正月らしい寒さとなっています。
これは暖気のあとには寒気が流れ込み気温が下がることを意味しています。
今回も同じく、大晦日の日中は暖かいものの、日が沈むとともに一気に気温が下がり、一転して寒い元日が予想されています。
年越しは寒暖差に十分ご注意下さい。