熱帯擾乱が月曜日朝にかけて千葉県に接近か?荒天に警戒を。
けさ9時、新たな熱帯低気圧が発生
きのうの予想よりは遅れたものの、きょう午前9時、小笠原の北の海上に新たな熱帯低気圧が発生しました。
タイトル画像をみると、関東のすぐ南の海上に雲の渦巻きがみられ、中心の東から南東側、やや離れた所に顕著な活発な雨雲を伴っている様子がうかがえます。
最新の気象庁の見立てでは、この熱帯低気圧は今後西寄りに進みながら衰弱し、あす朝までに消滅する見通しとなりました。
ところがこの北側に新たな熱帯擾乱が発生しつつ、伊豆諸島に沿うように北上する計算があり、あす月曜日の明け方から朝の内にかけて、千葉県の房総半島にかなり接近する見込みです。
この熱帯擾乱を含むような温帯低気圧があす午前9時に房総半島付近に発生する見込みです。
熱帯低気圧と台風15号の雲
千葉県を中心に甚大な被害をもたらした台風15号が首都圏を通過したのはちょうど一週間前の日曜日深夜から月曜日朝にかけて。
そこで日曜日午後2時の雲の様子をきょうと見比べてみると、今回の熱帯低気圧も先日の台風15号も伊豆諸島の近海に位置していることが分かります。
ただ台風15号はかなり強い勢力で、顕著に発達した積乱雲が中心を取り囲むように密集しているのに対し、今回の熱帯低気圧は中心付近にあまり発達した積乱雲は伴っていないように見受けられます。
最新の見立てではこの熱帯低気圧は今後、不明瞭化しそうですが、この北側で新たな熱帯性の小さな擾乱が発生する計算があります。
この擾乱が台風15号のような記録的な暴風や大雨をもたらすことはないにしても、熱帯からの非常に湿った空気を持ち込むため、一時的には激しい雨が降り、沿岸部では暴風に近いような強い風が吹くおそれがあります。
月曜日の明け方から朝の内が荒天のピークか
コンピュータの予想では、月曜日に日付が変わり、明け方にかけて、新たに発生しそうな熱帯性の小さな擾乱が房総半島を指向するように接近してくる見込みです。(上図では分かりやすいように熱マークとしました。)
接近と共に千葉県を中心に活発な雨雲がかかり、1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る所が出てくる予想です。雷を伴う所もあるかもしれません。
また沿岸部を中心に、風も強まり、平均で10メートル以上、瞬間的には20メートル以上の強風が吹き荒れる心配もあります。
先日の台風15号には遠く及びませんが、傘が役に立たないような横殴りの降り方をする所もありそうです。
月曜日の午前9時には、房総半島付近にこの熱帯性の擾乱が到達する予想ですが、気象庁の予想ではこの頃、同じ付近に前線を伴った低気圧が発生する予想で、北上してきた熱帯性の擾乱が低気圧に姿を変えるととらえることが出来るかもしれません。
いずれにしてもこの低気圧はその後関東からは離れていきますので、千葉県を中心とした荒天のピークは明け方から朝の内にかけてとみられます。
台風15号で被害にあわれた方、あるいは復旧作業にあたられている方は、この雨や風による二次災害などにくれぐれもお気を付け下さい。
また上記の予想は、きょう16時時点のものであり、計算上発生が予想される熱帯性の擾乱の動向により、荒天のタイミングや範囲がずれる可能性もあります。
引き続き、最新情報にご注意下さい。