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台風5号発生。沖縄は荒天、本州付近も大雨警戒へ。

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風5号の雲の様子(ウェザーマップ)

台風5号発生、先島諸島付近を北上へ

台風5号予報円(ウェザーマップ)
台風5号予報円(ウェザーマップ)

台風の最新予報(気象庁発表)

きょう午後3時にフィリピンの東海上で、台風5号が発生しました。

今後海水温が30度以上ある暖かな海面上をやや発達しながら北上し、木曜日から金曜日頃に、最大瞬間風速35メートルの勢力で、台湾、あるいは先島諸島付近を北上する見込みです。

台風5号は日本の南にある太平洋高気圧の西側を北上しますが、この高気圧の勢力が弱まれば予報円の東寄りのコースを進むため、沖縄本島に近づく可能性もあると言える予報円です。

また台風の強風域が発生当初から直径約950キロもあり、すでに大型台風(直径1000キロ)一歩手前の大きさとなっていますから、台風の中心が比較的離れて通る地域でも風が強く、波が高まり、激しい雨を伴って、荒天となるおそれがあります。

木曜日には沖縄で荒天か

木曜日の雨や風の予想(ウェザーマップ)
木曜日の雨や風の予想(ウェザーマップ)

上図はコンピュータによる一つの計算で、台風5号の位置や勢力などにはブレがありますが、18日(木)になると北緯20度を超えてくるため、沖縄は石垣島などの先島諸島を中心に雨や風が強まってくるでしょう。

また西日本へ北上した梅雨前線の影響で、本州付近も所々で雨脚が強まる予想です。

金曜日に沖縄最接近、本州付近も激しい雨に

金曜日の雨や風の予想(ウェザーマップ)
金曜日の雨や風の予想(ウェザーマップ)

その後金曜日にかけて、台風5号は台湾から先島諸島付近を北上し、沖縄に最も接近する予想です。台風の中心付近では最大瞬間風速35メートルが予想されていますので、沖縄は暴風や高波、大雨などに警戒が必要となるでしょう。

また本州付近に北上した梅雨前線に向かい台風からの湿った空気がたっぷりと流れ込むため、一段と雨雲が発達し、西日本を中心に本州付近でも広い範囲で大雨となるおそれがあります。

台風起源の非常に湿った空気ですから、雨雲が発達すれば、猛烈な雨や竜巻などを伴う可能性も考えられます。

沖縄には高波に関する情報が出されました。

また金曜日(19日)は那覇市鹿児島市高知市など、広い範囲で大雨警報の発表可能性が『中』と高めになっています。

今後気象庁から発表される情報に十分ご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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