記録的日照不足。梅雨明けは月末までずれ込む可能性も?

梅雨空の東京(写真:アフロ)

関東地方は記録的な日照不足

日照時間の平年比(気象庁)
日照時間の平年比(気象庁)

上図は気象庁が発表している過去10日間(7月3日~12日)の日照時間の平年比を表したものです。

北日本の日本海側では平年を上回っているものの、その他の各地は平年を下回っており、特に関東周辺でこの傾向が際立っていることが分かります。

これは梅雨前線が停滞したことと、オホーツク海高気圧が出現したため、湿った東風で雲が発生しやすくなったためと考えられます。

過去10日間の日照時間が顕著に少ない所を例に挙げると、前橋0.4時間(平年比1%)、八王子1.2時間(3%)、熊谷1.4時間(4%)、宇都宮4.2時間(13%)、東京都心4.5時間(11%)などで、この10日間はほとんど太陽が顔を出さなかったとも言える状態となっています。

東京都心に関しては7月1日~12日までの日照時間は5.2時間で、統計のある1961年以降では、これまで最も少なかった1969年10.9時間を抜き、最も少ない記録となっています。

この日照不足により、野菜や果物などの成長に影響が出ているほか、夏物衣料や夏物飲料、プールなどへの人出にも影響が出ているようです。

太平洋高気圧の勢力はいつ安定する?

太平洋高気圧と雨の予想(ウェザーマップ)
太平洋高気圧と雨の予想(ウェザーマップ)

この日照不足を解消し、夏空をもたらす力があるのは、やはり太平洋高気圧ということになります。

このあと3連休明けにかけて、南西諸島はこの太平洋高気圧の勢力圏内ですが、本州付近はまだ梅雨前線の影響下で、次々に雨雲が通過するため、日照不足が続くのはもちろん、断続的に降る激しい雨にも警戒が必要です。

一方、来週の週末(20日頃)になると太平洋高気圧が本州付近へ張り出し、このあたりで一斉に梅雨明けか?という予想もありましたが、その後22日頃には強まった高気圧が再び衰退する予想も出ているため、すんなりと梅雨明けにつながる感じではない状況です。

先日気象庁が発表した1か月予報では、7月下旬は平年と同様に晴れる日が多くなるという予想が出ていますが、ちょっと悩ましい感じです。

関東~九州の16日予報

16日間予報(ウェザーマップ)
16日間予報(ウェザーマップ)

ウェザーマップがけさ発表した最新の16日間予報によると、今月23日、あるいは24日頃までは曇雨天の傾向が続き、夏空が優勢となってくるのは、その後の予想です。

太平洋高気圧の勢力や張り出し具合などによっては梅雨明けが月末までずれ込む可能性も否定できません。

ただ最高気温は来週末以降30℃以上と予想されていますので、雲が多くても、このあたりで梅雨明けを発表してしまう可能性も考えられます。

(画面上にあるアルファベットは予報の信頼度で、Aが信頼度が高く、Eが最も低い)

北陸~東北の16日予報

16日間予報(ウェザーマップ)
16日間予報(ウェザーマップ)

北陸や東北は今月25日頃まで雲の多い天気傾向となっています。

青森や盛岡は来週末を中心に晴れ間の出る日が数日ありますが、この晴れ間をもって梅雨明けを発表するかはこちらも微妙で、予報通りならば、26日以降、つまり月末までずれ込む可能性も考えられます。

いずれにしても気温が上昇しても、まだしばらくは日照時間の少ない状態が続きそうですから、引き続き、農作物の管理などに注意が必要です。