年末寒波の一方で、年末台風30号も発生か?
年末寒波と年末台風30号?
上図は28日(金)夜の日本付近への寒気の流れ込みや雨雲の予想などを表したものです。
年末寒波により日本付近は厳しい寒さに加え、日本海側を中心に大雪や吹雪に見舞われている恐れがあります。寒波は正月の三が日頃まで持続する可能性があり、長丁場での注意、警戒が必要です。
その一方で、日本の南には衰退した太平洋高気圧があり、その南のフィリピン付近には熱帯擾乱(台風30号?)に伴う活発な雨雲が広がっています。
台風30号が発生すれば5年ぶり
日本のはるか南の海上に低圧部がありますが、これは循環が弱くて、まだ中心が特定出来ないところ。しかし今後は中心がまとまり、今夜(25日21時)には熱帯低気圧となる予想です。
熱帯低気圧まで発達すれば、この付近の海水温は30℃近くもあるため、更に発達し、台風となる可能性もあります。
もし台風となれば台風30号ということになり、5年ぶりに台風30号まで到達することになります。
海外モデルの予想ではフィリピンを指向
参考までに、米軍の合同台風警報センター(JTWC)の予想では、金曜日までには台風の勢力に発達し、土曜日にかけてフィリピンを西進する予想です。
さらにヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予想でも、この熱帯擾乱は発達しながら西進し、金曜日頃フィリピン付近を西進する予想です。
台風が12月に本州へ接近することはほとんどありませんが、フィリピンは12月でも平均すれば2年に1個程度は通過しています。
日本の感覚では年末に台風なんて思いもよらないものですが、フィリピンでは特に不思議なことではありません。
過去には大晦日から元日にかけて通過している台風も2個ありました。