台風26号発生。西進か?北進か?分かれる予想。
台風26号が発生。急速に発達へ。
けさ3時、日本のはるか南東の海上にあたるマーシャル諸島付近で台風26号が発生しました。
この10月は18年ぶりに上旬から中旬にかけて台風の発生がありませんでしたので、久しぶりの台風発生となります。
このマーシャル諸島付近で発生した台風というのは、海水温の非常に高い所を長時間にわたり西進することが多いため、その多くの台風が顕著な発達を遂げますが、今回の台風26号も同様の予想となっています。
現在台風26号周辺の海水温は30℃以上もあり、さらに台風が今後進むであろう小笠原の南にかけての海域も29℃以上あるため、このことから台風は今後、急激に発達することも考えられます。
気象庁の予想でも、木曜日までには非常に強い台風へ発達する見込みで、ことによると台風で最も強力な猛烈な勢力へ発達することも十分に考えられるでしょう。
もし台風26号が猛烈な勢力に発達すれば、今年発生した猛烈な台風は、台風3号、8号、21号、22号、24号、25号に次いで7個目となり、統計のある1977年以降では、1983年の6個を更新し、最も多くなります。
果たして猛烈な勢力となるのか?要注目です。
週末以降、西進か?北進か?まだ決め手なし
台風26号は週末にかけて小笠原の南まで進んでくる予想ですが、土曜日の時点での予報円の直径は1400キロもあり、日本列島がほぼ収まってしまうような大きさとなっています。
南の海上を西進している段階での予報円としてはかなり大きい方だと言えます。
ではなぜこんなに大きくなっているのか?それは台風を西進させる役割のある太平洋高気圧の予想がかなりばらついているからです。
土曜日の時点で、太平洋高気圧の強い部分がフィリピン付近と日本の南東海上に広がっており、一応日本の南でこの両者が細々と手をつないだ状態となっています。
ただこの両者が完全に分かれると台風26号はその隙間を這い上がるように北進し、週末に小笠原近海に達した後、足早に日本の東へ抜けていくことになるでしょう。
しかし、高気圧が強まれば、北上傾向に歯止めがかかり、週末以降も西進を続ける可能性があります。
今この予想が割れているため、予報円が非常に大きくなっている状態です。
もし西進傾向が優勢になれば、来週にかけて、沖縄や本州付近の天気に影響する可能性も否定できませんので、今後も最新情報にご留意ください。