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台風24号が発生する見込み。3連休明けから影響も?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
熱帯低気圧の雲(ウェザーマップ)

台風24号が発生へ

熱帯低気圧情報(ウェザーマップ)
熱帯低気圧情報(ウェザーマップ)

最新の台風などの情報(気象庁発表)

フィリピンなどに大きな災害をもたらした台風22号が消滅したのは今週月曜日の9月17日15時。

(台風22号よりあとに発生した台風23号は9月13日15時に消滅)

台風がなくなってからまだ4日しか経っていませんが、早くも新たな熱帯低気圧が日本のはるか南(グアム島付近)に発生しており、気象庁から今後24時間以内に台風に発達するという情報が発表されています。

この夏は8月に24年ぶりに9個の台風が発生するなど、かなりのハイペースで台風が発生しましたが、9月に入ってからそのペースはやや落ち着いてきています。

それでも発生すれば、台風24号としては1951年の統計開始以来、6番目の早さということになり、平年の今の時期の発生数は17個~18個ですから、引き続き、早いペースで発生している状況となります。

8月以降の発生と早さは以下の通りです。

台風13号、8月3日9時(11番目の早さ)

台風14号、8月8日12時(9番目の早さ)

台風15号、8月12日0時(5番目の早さ)

台風16号、8月13日9時(5番目の早さ)

台風17号、8月14日3時(3番目の早さ)

台風18号、8月15日12時(4番目の早さ)

台風19号、8月16日9時(2番目の早さ)

台風20号、8月18日21時(2番目の早さ)

台風21号、8月28日9時(2番目の早さ)

台風22号、9月7日21時(5番目の早さ)

台風23号、9月11日9時(5番目の早さ)

発達しながら西進か?

9月19日現在の海水温(気象庁発表資料に加工了承済み)
9月19日現在の海水温(気象庁発表資料に加工了承済み)

台風24号が発生したあと、この台風は周辺の気象状況からフィリピンの東海上を西寄りに進む予想です。

このあたりの海水温は先日の猛烈な台風22号が通過したことにより海水がかき混ぜられて、平年よりは1℃前後低くなっていますが、それでも28℃~29℃位あるため、発達しながら進む可能性が高いと思われます。

台風が発生する前から詳細な予報をすることは出来ませんが、種種の計算のなかには、今後急速に発達し、3連休明けに沖縄の南へ進め、その後日本列島へ北上する計算も出ています。

発生したあとの進路予想に十分ご注意下さい。

合同台風警報センター(JTWC)の予想では?

JTWCの台風予想
JTWCの台風予想

参考までに米軍の合同台風警報センターの予想では、3連休明けの火曜日~水曜日に沖縄の南へ進み、最大瞬間風速が80メートル程度の非常に強い~猛烈に強い台風クラスに発達する予想です。

このあと、もし北上するようなことになると、日本列島を十分に狙える位置ともいえるため、かなり心配な状況になるかもしれません。

平成30年7月豪雨による大雨被害に対して、緊急災害支援募金(Yahoo!基金)を行っていますので、ご協力をお願いいたします。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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