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来週は梅雨明けの予行演習?東京は39年ぶり真夏日連続記録も

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
週明けから夏空が広がりそう。(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

梅雨前線はいったん消滅へ

予想天気図(気象庁発表資料に加筆了承済み)
予想天気図(気象庁発表資料に加筆了承済み)

きょう土曜日は沖縄地方で梅雨明けの発表がありました。

一方、本州付近は典型的な梅雨空となりましたが、あす日曜日には梅雨前線が南の海上で弱まりだし、あさって月曜日になると日本の南で姿を消し、いったん消滅する予想となっています。

このため、週明けは広い範囲で梅雨の晴れ間が広がり、暑くなりそうですが、なかでも一番高気圧に覆われやすい東京は来週の週末にかけて夏空と暑さが続く可能性があり、さながら梅雨明けの予行演習といった感じになりそうです。

来週は東京で毎日真夏日予想。39年ぶりの記録も?

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きょう発表された東京の週間予報によると、あす日曜日は次第に晴れ間が戻り、あさって月曜日以降は晴れて毎日30℃以上まで上がる予想です。

もし予想通り、東京都心で月曜日から土曜日まで6日連続で真夏日を記録すると、6月としては、1979年以来、39年ぶりの記録となります。

1876年以降、東京都心で6月に6日連続以上の真夏日を記録したのは、1979年9日連続、1978年6日連続、1946年6日連続の3回しかありません。

ちなみに気象庁の予報では、来週の金曜日からは再び曇りがちの天気となる予想ですが、ウェザーマップの予想では来週の後半以降も夏の高気圧に覆われ、7月初めにかけて夏空と暑さが続く見込みです。

もしこの予想通りに天候が進めば、梅雨明けの予行演習どころか、梅雨は記録的に早く明けていた、なんてことも全くないとは言い切れないかもしれません。

関東甲信地方での過去最も早い梅雨明けは2001年7月1日なので、6月中に梅雨が明けたことはまだ一度もありません。

全国的には来週後半に梅雨空が戻る予想

全国週間予報(気象庁発表)
全国週間予報(気象庁発表)

全国的に来週の火曜日頃までは晴れて暑くなりそうですが、その後は日本海に再び現れる梅雨前線の影響で、梅雨空が戻る予想となっています。

これまでは日本の南に梅雨前線があったため、雨が降っても北風で比較的しのぎやすい気温の日が多かったのですが、今度は日本海にある梅雨前線に向かって非常に暖かな南風が流れ込むため、曇りや雨でも30℃前後まで上がる予想です。

体調管理の他、食中毒がいっそう起こりやすくなる気象条件となりそうですから、食品の管理にも十分ご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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