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3連休は大雨→季節外れの暑さに要注意

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
3連休初日は大雨に警戒。(写真:アフロ)

土曜日にかけて、大雨に警戒

土曜日午前7時の雨雲予想(ウェザーマップより)
土曜日午前7時の雨雲予想(ウェザーマップより)

低気圧や前線に向かって非常に湿った空気が流れこむため、あす金曜日は西日本で雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる恐れがあります。

きょう夕方に気象庁から全般気象情報が出されました。

その活発な雨雲が東へ進み、ちょうど3連休初日の土曜日の朝にかけて、東海や関東地方を通過する見込みです。

土曜日午前7時の予想では、この時間、関東地方はザーザー降りの雨がピークとなっており、場所によっては激しく降る所もありそうです。

コンピュータの計算では、東京の総雨量は金曜日夜~土曜日朝にかけて100ミリ前後に達する恐れがあり、今後、関東や東海地方でも、大雨に関する情報が発表される可能性があります。

低気圧が通過し、風も強まるため、土曜日の朝は関東地方の交通機関に影響が出るかもしれません。お出かけを予定している方は要注意です。

低気圧のコースや位置により、雨雲の予想は変わりますので、ご注意下さい。

日曜日~月曜日(体育の日)は季節外れの暑さ

大雨をもたらす恐れのある低気圧は日曜日には日本の東へ遠ざかるため、日曜日~月曜日(体育の日)は一転して、全国的に晴れる所が多くなりそうです。

季節柄、秋晴れを期待したいところですが、西日本を中心に季節外れの真夏日の所が続出するかもしれません。

上空約1500メートルの気温予想(ウェザーマップより)
上空約1500メートルの気温予想(ウェザーマップより)

上空約1500メートルの気温の予想をみると、土曜日は低気圧とともに上空に暖気が入り、日曜日にかけてさらに温度場が上がる予想です。

日曜日21時の予想をみると、西日本の上空には平年より5℃~10℃近くも高い、とても暖かな空気が流れ込み、各地で15℃以上となっています。

これは日中晴れれば30℃を超える真夏日となる可能性のある暖気で、日曜日~月曜日は西日本を中心に、季節外れの汗ばむ陽気、暑さという所が多くなるでしょう。

週間予報では?

全国の週間予報(気象庁HPより、加工了承済み)
全国の週間予報(気象庁HPより、加工了承済み)

気象庁発表の週間予報をみると、日曜日~月曜日(体育の日)は西日本を中心に主要都市でも28℃前後が予想されており、()内の予想幅では、高くなると多くの所で30℃以上の真夏日となる予想です。

内陸ではさらに高くなることが予想され、アメダスでは真夏日が続出するかもしれません。

東京も日曜日は26℃の予想で、高ければ29℃位まで上がる可能性もあり、関東でも内陸(群馬、埼玉など)では真夏日の所が出現するかもしれません。

体育の日を含む3連休はまさにスポーツの秋を満喫する時期でもありますが、暑さがぶり返しますので、こまめな水分補給や塩分補給を心がけ、熱中症にならないよう十分にご注意下さい。

*全般気象情報が出されたため、文面の一部を加筆、修正しました。(5日16時50分)

【参考資料】

雨雲や気温の予想:GSMモデル5日午前9時初期値

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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