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台風18号、3連休に本州付近通過の恐れ。

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風18号の雲の様子(ひまわり8号より)

今夜にかけて、宮古島や石垣島付近を通過

気象レーダー(気象庁)と台風進路図(ウェザーマップ)
気象レーダー(気象庁)と台風進路図(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁)

強い台風18号はきょう午前5時現在、宮古島の南東約170キロにあり、西北西へ進んでいいます。

台風に伴う活発な雨雲がすでに沖縄本島や宮古島地方にかかり始めており、本降りの雨と共に瞬間的に20~30メートルの強い風も吹き始めています。

台風18号はこれまでの予想よりも発達が幾分ゆるやかで、先島諸島付近を通過している時点(きょう午後3時)での勢力は中心気圧955hPa、最大瞬間風速は60メートルと予想されています。

きょう午後をピークにあす午前中にかけて、猛烈な風や猛烈なしけ、大雨、高潮などに厳重な警戒が必要です。

また台風18号に関して沖縄気象台からも警戒が呼びかけられています。

3連休に本州付近を通過か

台風18号の予報円(13日午前3時現在、ウェザーマップより)
台風18号の予報円(13日午前3時現在、ウェザーマップより)

台風18号は先島諸島を通過した後、東シナ海を北上し、あさって金曜日以降に東寄りに転向を始める予想です。

その後は上空の西風に流されるように少しずつ速度を上げながら東寄りに進み、予報円の真ん中を進むと、日曜日の午前3時頃に九州南部付近に到達し、その後、月曜日(敬老の日)の朝にかけて本州の南岸付近を通過する予想です。

つまり、ちょうど3連休にかけて、本州付近へ大きな影響を与える恐れがあります。

ただし転向するタイミングによっては、その後の進路や速度が大きく変わる可能性があり、日曜日の予報円の直径は960キロ、月曜日は1300キロと非常に大きくなっています。

また台風以外にも本州付近には秋雨前線が停滞する見込みで、土曜日~日曜日は西日本~東日本の広い範囲で大雨となる恐れがあります。

今後も最新の台風情報に十分ご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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