4月1日(土)は関東甲信で雪の可能性。見頃の桜に雪の所も?
東京都心の桜は開花から1週間以上経ちましたが、寒さの影響で、まだ1分~2分咲き程度の状況となっています。ただ金曜日にかけて春らしい暖かさが続くため、週末には見頃を迎える所が多くなるでしょう。
しかしそんな見頃の桜に土曜日は(4月1日)は無情の冷たい雨が降り、都心でも雪が混じるほどの厳しい寒さとなってしまうかもしれません。
典型的な降雪型の天気図に
31日(金)~4月1日(土)にかけて、本州の南海上を低気圧が発達しながら通過する予想です。これは上空に寒気があれば関東の平野部に最も降雪をもたらすことの多い典型的な南岸低気圧と呼ばれる低気圧です。
今の計算では平野部でみぞれや雪の可能性が高まる上空約1500mで-3℃以下の寒気が関東の真ん中あたりまで流れ込んでいますので、降水量次第では埼玉や東京多摩など平野部でも雪が降り、積もってもおかしくないような状況と言えます。
関東甲信の雨や雪の予想
けさ計算された予想では、31日(金)日中には西日本で雨の所が多くなり、夜には関東甲信地方にも降水域が到達する予想です。降り出しの時点では関東平野部では雨ですが、甲信地方では弱い雪で降り始める予想です。
その後、1日(土)明け方にかけて、関東甲信地方の全域に降水域が広がり、一気に気温が下がる予想です。
1日(土)午前8時の予想では、甲信地方をはじめ、群馬、栃木、埼玉、東京多摩など、気温の低い西側の地方ほど雪になりやすい予想です。
東京23区あたりはギリギリ冷たい雨の予想ですが、この時点で東京都心の気温は3℃程度、練馬や府中は1℃~2℃程度の予想なので、わずかでも気温が低くなれば雪になってもおかしくな温度場です。
また降水量が多くなれば、積雪に至ることも考えられる状況とも言えます。
まだ3日後の予想なので、低気圧のコースや発達如何で雪が降りやすい方、降りにくい方、どちらにも振れる可能性があります。今後の予想に注意をして下さい。
東京都心の4月の雪は?
東京都心の近年の降雪日(気象庁調べ)から4月の雪を抜粋しました。
1965年4月11日
1967年4月16日、4月17日
1969年4月17日(積雪2センチ)
1976年4月3日
1984年4月1日
1988年4月7日、4月8日(積雪9センチ)
2007年4月4日
2010年4月17日(うっすら積雪)
2015年4月8日
1984年以外は桜開花後の雪で、そのほとんどが満開後の雪です。
去年までの56年間で9年(降雪日数11日)降っているので、4月でも平均すれば5年に1度程度は降っている計算です。
1969年と2010年の4月17日は東京の最も遅い降雪の記録です。
1988年4月8日の積雪9センチは、4月2位の記録です。
土曜日は19週ぶりの降水に
このところ東京都心では土曜日に天気の崩れることがほとんどなく、去年11月下旬から実に18週連続で晴天が続いています。
去年11月下旬~3月28日まで、曜日毎の1.0ミリ以上の降水日数です。
日(4)、月(7)、火(5)、水(3)、木(5)、金(1)、土(0)
このように金曜~土曜にかけてほとんど天気の崩れることがありませんでした。
もし今週末に降れば、桜が見頃を迎えた土曜日に皮肉にも19週ぶりの本格的な降水ということになってしまいそうです。