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台風18号発生。週末~週明けに沖縄付近へ。その後本州付近へ転向する可能性も。

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風18号が発生。今後は発達しながら西寄りに進む見込み。(気象庁HPより)

週末~週明けに沖縄付近へ

台風18号は沖縄方面に進む予想(28日午前3時)
台風18号は沖縄方面に進む予想(28日午前3時)

台風の最新情報(気象庁HP)

けさ3時、フィリピンのはるか東海上(トラック諸島近海)で、台風18号が発生しました。今後は発達しながら西寄りに進み、週末~週明けにかけて、沖縄近海に進む予想です。

昨日台湾を直撃した台風17号は転向(北~北東進)せずに、まっすぐ中国大陸へ進んでいますが、今回の台風18号は沖縄付近から本州付近へ転向してくる可能性があります。

このあたりの予想は5日後の予報円の直径が1300キロとかなり大きいことからも分かります。早ければ、週明けにも九州南部へ近付いている可能性もありそうです。

ただ、台風発生直後の予報円はまだ不安定で、その後の進路予想がかなり変わる可能性もあるため、最新の情報で確認するようにして下さい。

転向するかは沖縄付近の高気圧がカギを握る

沖縄付近で高気圧が弱まる?(気象庁の台風情報に加工)
沖縄付近で高気圧が弱まる?(気象庁の台風情報に加工)

現在、沖縄付近で太平洋高気圧の勢力が強いため、台風17号は先島諸島の南から台湾を直撃したあと、中国大陸へ進む予想です。

一方、台風18号が沖縄の南にやってくる週末~週明けにかけては、沖縄付近で高気圧が弱まる計算をしている予想も多く、こうなれば台風が北上する隙を与え、最終的には転向して、本州付近へやってくる可能性が高まることになります。

ただ台風自体が高気圧を強める働きもするため、そうなれば台風17号と同様、中国大陸へ進む可能性もあり、まだ転向するかどうかは何とも言えない状況です。

週明け以降、台風18号が本州付近を指向するかどうかは、沖縄付近の高気圧がカギを握っている状態です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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