台風12号発生。今度は週末にも九州へ上陸する恐れ。
台風12号発生。週末にも九州を直撃か?
異例の進路で列島を直撃した台風10号は北日本に大きな災害をもたらしていきました。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し挙げます。
今年の8月は高気圧の勢力が東~北日本で弱かったため、実に6個もの台風がこの東~北日本へのルートを通り、接近や上陸を繰り返しました。
そしてようやく台風10号が去ったばかりなのですが、今度は沖縄の南で先ほど1日午前9時、台風12号が発生しました。
この台風はこれまで異例続きだった8月のコースとは異なり、表現は悪いのですが、いわばこの時期らしいコース取りで九州付近へ近付く予想です。
気象庁の予想進路によると、台風12号はあす2日(金)にかけて、沖縄本島の東から奄美地方に接近するように北上したあと、3日(土)~4日(日)にかけて、九州付近を北上する予想です。
今回の台風12号の特徴は、台風10号のような大きなサイズの台風ではなく、非常にコンパクトで比較的小さなサイズの台風だと言うことです。
しかしサイズが小さいからと言って、危険度も小さいと言うことではありません。
小さな台風でも勢力が増せば、接近と共に急激に天候を悪化させる力を持っています。極端な言い方をすれば竜巻が襲来するようなイメージでしょうか。
予想通りに台風12号が九州付近を指向すれば、西日本へは今年初めての台風接近となります。また発生してから早いタイミングでの西日本接近となりますので、その点にも注意が必要だと思われます。
台風12号はなぜ九州指向ルートへ?
8月は日本の東と西日本~大陸で強まった高気圧の間(東~北日本)を抜けるように次々と台風が北上しました。
一方これから週末にかけては上空の高気圧(太平洋高気圧)が東~北日本方面で強まり、上空の西風(偏西風)も朝鮮半島付近まで南下している状態が続く予想です。
このため、台風12号はまっすぐに九州付近から日本海を指向する、いわばこの時期らしい進路を通る予想となっています。
今のところ、大きな災害に見舞われた北日本方面へは高気圧がブロックするため、直接は近付かない予想ですが、週明けは湿った空気の流入などにより、再び雨が降りやすくなる予想です。念のため、今後の台風12号の進路予想にもご注意下さい。