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台風6号は珍しいコース取りで北海道東部へ接近、上陸の恐れも?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風6号と熱帯低気圧の雲(13日15時、気象庁HPより)

日本の東海上から北海道へ接近、上陸も?

台風6号は15日(月)に接近、上陸の恐れも(13日15時現在)
台風6号は15日(月)に接近、上陸の恐れも(13日15時現在)

台風の最新情報(気象庁)

台風6号は日本のはるか東海上を北上しています。

今後は東の海上で強まる高気圧に押されるように西寄りに進みながら北上し、あす14日(日)夜以降、北海道東部に接近、15日(月)にかけて上陸する恐れもあるコース予想となっています。

台風が北海道に接近する場合、日本海や本州付近から北上するコースがほとんどなので、日本の東海上から接近するコースは比較的珍しいと言えます。平均するとせいぜい5~6年に1個程度の頻度でしょうか。

そして過去に186個の台風が日本に上陸していますが、もし予想されるようなコースで、東の海上から北海道へ上陸するようなことがあれば、統計開始以来、初めてのこととなります。

(1993年の台風11号は銚子をかすめて、釧路市付近に上陸しています。)

また上陸しないまでも、北海道東部では海が大しけとなり、中心が近付けば近付くほど大荒れの恐れも出てきます。

今のところ、台風のサイズは比較的コンパクトなので、札幌や新千歳空港など北海道の西側への影響はあまり大きくないとみられますが、台風が温帯低気圧の性質に変わる過程で強風の範囲が広がったり、西よりのコースを進めば、より影響が大きくなる場合も想定されます。

北海道に最も大きな影響が出るのは、15日(月)の午前中となりそうです。

今後も最新の台風情報、荒天情報ににご注意下さい。

今後発生予想の台風(7号)にも要注意

今後台風(7号)が発生する見込み。(13日15時)
今後台風(7号)が発生する見込み。(13日15時)

フィリピンの東にある熱帯低気圧は今後台風(7号)へ発達する見込みです。

気象庁の当初の予想よりは発生が遅れていますが、あす14日までには台風となりそうです。この台風は、お盆明け、来週の日本付近への天気に影響する恐れがありますので、発生後の進路予想にご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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