台風6号は珍しいコース取りで北海道東部へ接近、上陸の恐れも?
日本の東海上から北海道へ接近、上陸も?
台風6号は日本のはるか東海上を北上しています。
今後は東の海上で強まる高気圧に押されるように西寄りに進みながら北上し、あす14日(日)夜以降、北海道東部に接近、15日(月)にかけて上陸する恐れもあるコース予想となっています。
台風が北海道に接近する場合、日本海や本州付近から北上するコースがほとんどなので、日本の東海上から接近するコースは比較的珍しいと言えます。平均するとせいぜい5~6年に1個程度の頻度でしょうか。
そして過去に186個の台風が日本に上陸していますが、もし予想されるようなコースで、東の海上から北海道へ上陸するようなことがあれば、統計開始以来、初めてのこととなります。
(1993年の台風11号は銚子をかすめて、釧路市付近に上陸しています。)
また上陸しないまでも、北海道東部では海が大しけとなり、中心が近付けば近付くほど大荒れの恐れも出てきます。
今のところ、台風のサイズは比較的コンパクトなので、札幌や新千歳空港など北海道の西側への影響はあまり大きくないとみられますが、台風が温帯低気圧の性質に変わる過程で強風の範囲が広がったり、西よりのコースを進めば、より影響が大きくなる場合も想定されます。
北海道に最も大きな影響が出るのは、15日(月)の午前中となりそうです。
今後発生予想の台風(7号)にも要注意
フィリピンの東にある熱帯低気圧は今後台風(7号)へ発達する見込みです。
気象庁の当初の予想よりは発生が遅れていますが、あす14日までには台風となりそうです。この台風は、お盆明け、来週の日本付近への天気に影響する恐れがありますので、発生後の進路予想にご注意下さい。