9日(水)は4年ぶりの日食、でも全国的に厳しい気象条件
国内では約4年ぶりの日食
3月9日水曜日、日本国内で約4年ぶりに日食が見られます。4年前の日食と言えば、日本国内で多くの方が歓喜に沸いたあの神秘的な金環日食です。
今回、日本国内で見られる日食は太陽の一部が欠ける部分日食となりますが、約4年ぶりの日食を楽しみにしている方も多いことでしょう。
問題は天気なのですが、あさって9日(水)は日食の時間を狙うように雲の帯が日本列島に覆いかぶさる予想で、かなり厳しい気象条件となってしまいそうです。
早くも低気圧が接近し、下り坂に
あす8日(火)は天気が回復し、いったん晴れる所が多くなるものの、あさって9日(水)は早くも前線を伴った低気圧が接近するため、西日本から雨が降り出す予想です。
上図の右は上空約3000mの湿り具合をあらわしたもので、緑色の領域は曇天域をあらわし、雨が降っていなくとも、雲に覆われてしまう可能性の高い領域です。一方、黄色の領域は比較的乾燥している雲の薄い領域ととらえることが出来ます。
これらをもとにコンピューターが計算した天気分布は以下の通りです。
見られるのは北海道など一部のみ?(7日時点の予想)
低気圧の接近に伴って、西日本は朝から雨の所が多くなるでしょう。
関東は朝の内、まだ晴れ間が残る予想ですが、日食の起こる昼前には雲に覆われてしまう予想です。しかし、東京などは、まだ比較的薄い雲の可能性もあるため、薄日のこぼれるような状態で日食が見られるチャンスもありそうです。
晴れる可能性が最も高いのは北海道の東部で、北日本でも多くの所で雲が広がってしまう予想です。雲が薄ければチャンスありといった程度の所が多いでしょう。
一方、沖縄は昼前にはまだ日差しのこぼれる所もありそうですが、寒冷前線が近づくため、早ければ昼前に雨雲に覆われてしまう可能性があります。
このように今回の日食は4年前とは違い、どうも天気が味方をしてくれる可能性は少ない予想です。