台風21号発生。週末にかけて日本の南海上へ北上。
再び日本列島を狙いやすい位置で発生
今年はエルニーニョ現象の影響で、台風の発生位置が日本のはるか南東海上にずれていたのですが、ここにきて台風18号、20号、21号と立て続けに日本のすぐ南海上で発生する状態が続いています。台風21号も早ければ数日~5日程度で日本列島を狙える位置で発生したということが言えます。
ただ、今回の台風21号は台風を押し流す上空の風が弱い(太平洋高気圧が弱い)ため、比較的ゆっくりとした速度で北上し、土曜日~月曜日にかけて、日本の南海上へ北上してくる見込みです。
その後はおそらく日本付近に南下してくる偏西風の南端に乗り、日本の南海上から東海上へ進む可能性が高いと思われますが、仮に太平洋高気圧が強い場合や偏西風の南下が弱い場合は、週明けにかけて本州付近へ近付く可能性も否定できないため、最新の台風予報にご注意下さい。台風が発生したばかりの進路予想はその後、大きく変わる可能性がありますので、特に注意が必要です。
週末の秋雨前線を活発にする可能性も
今週末は秋雨前線の影響で、全国的に雨が降りそうですが、この秋雨前線に向かって南海上の台風21号から湿った空気が流れ込む可能性があります。このような場合は、台風が南海上にかなり離れていても、本州付近で大雨となる可能性が出てくるため、台風が遠く離れていても油断は出来ません。
先日、大雨による大きな災害を受けた茨城県や栃木県、福島県、宮城県などは、早ければ金曜日から雨が降り出し、土曜日~日曜日にかけて、まとまった雨が降る計算もあるため、今後の雨の情報には十分な注意が必要です。
また今週末は運動会の所も多くなりますが、関東など、東日本を中心に、土曜日、日曜日ともに雨に降られてしまう可能性もありそうで、このあたりも早めの想定をしておいた方が良いかもしれません。