台風17号の進路は太平洋高気圧の勢力次第
台風17号と太平洋高気圧
西経域から越境してきた「もとハリケーンの台風17号」は、今後もしばらく西進を続ける見込みです。また台風が進む海域の海面水温は30℃前後ありますので、今後は急速に発達し、最新の予想では8日(火)15時の時点で、中心気圧925hPa、最大瞬間風速70メートルの非常に強い台風となる予想です。
一般に、台風は日本付近を流れる偏西風に乗るまでは太平洋高気圧の縁を回りながら進むことが多いものですが、今回の台風17号も然り。
来週にかけては日本の南というより東海上で強まる太平洋高気圧の回りを進んで、10日(木)頃には日本の東海上に到達する予想です。
この台風が日本の陸地にどこまで近付くかはまさに太平洋高気圧の勢力次第となり、日本付近まで勢力が強まればそのまま台風を陸地に近づけることになりますが、今のところそこまで強まる可能性は小さく、台風は日本の東海上を北上する可能性が高いと思われます。
それでも海上ではかなり大きな影響を受ける事になるでしょう。
なお、台風が北緯30度、東経150度(予報円中の赤い×印)の地点よりも北側から西進し、日本列島に接近するのは非常にまれで、調べた限り、上陸をしたことはなく、接近したものも下記の3例のみとなっています。今のところ、台風17号が予報円の中心を進むと、この地点よりは北側を進む予想となっています。(接近とは台風の中心が気象官署から300キロ以内に達すること)
もう一つの熱帯擾乱
日本の南海上でもう一つ急速に雲がまとまっている様子がひまわり8号の映像から確認出来ます。きょう午前9時現在の解析では中心付近が特定出来ない低圧部となっていますが、今後はこちらの発達具合にも注意が必要となりそうです。