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8月上旬の天気を左右する台風(13号)発生へ

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

今後24時間以内に台風(13号)発生へ

熱帯低気圧は24時間以内に台風へ(30日午前9時気象庁発表)
熱帯低気圧は24時間以内に台風へ(30日午前9時気象庁発表)

台風や熱帯低気圧情報(気象庁)

気象庁から30日(木)午前10時過ぎ、マーシャル諸島にある熱帯低気圧が今後24時間以内に台風(13号)へ発達するという情報が発表されました。

マーシャル諸島で発生する台風は、その場所柄、夏場から秋にかけて多くの台風が顕著に発達し、また日本付近へ影響する台風も多いことから今後十分な注意が必要と思われます。

しばらくは西進へ

熱帯低気圧と太平洋高気圧(気象庁HPより、加工了承済み)
熱帯低気圧と太平洋高気圧(気象庁HPより、加工了承済み)

マーシャル諸島付近で発生する台風は一般的にしばらく西寄りに進みますが、今回発生する予想の台風(13号)も上記の進路予想図にある通り、西寄りに進む予想です。

その後の進路はまだ発表されておらず不確定ですが、一般的には太平洋高気圧の縁に沿って西寄りに進むため、来週にかけて、フィリピンの東海上へ移動してくる可能性が考えられます。もし日本付近に影響があるとすれば、まだ1週間~10日以上先となりますが、8月上旬の天気を左右する可能性も秘めているため、要注意です。

猛暑を加速させる可能性も

7月中~下旬は、東~北日本で記録的な暑さ(気象庁HPより、加筆了承済み)
7月中~下旬は、東~北日本で記録的な暑さ(気象庁HPより、加筆了承済み)

毎日毎日厳しい暑さが続いていますが、昨日まで(10日~29日)20日間の平均気温をみると、東日本や北日本では平年より2℃以上高い赤い地点が目立っており、この期間としては記録的な暑さに見舞われている所もあるようです。

一般に台風は夏の太平洋高気圧を強める働きもするため、今後発生が予想される台風(13号)のコースや大きさ、勢力などによっては更に高気圧が強まるため、8月上旬にかけて、猛暑が加速する可能性もありそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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