熊谷と館林の暑さ対決、ここ数年は館林の独壇場
きょうは熊谷、館林ともに37.1℃
きょう25日(土)は奄美や沖縄に台風12号が接近する一方、東~西日本にかけては晴れて猛烈な暑さとなりました。
暑さと言えば、その代名詞ともなっているのが埼玉・熊谷と群馬・館林なのですが、きょうの最高気温はともに37.1℃と体温を上回るような猛暑日となりました。
ところで、この両者の暑さ対決、最近少し異変が起きているようなのです。
少し前までは館林の方が暑くなる事が多い中でも、熊谷もそれを上回る暑さとなる日がけっこうあったのですが、ここ数年は圧倒的に館林の暑さの方が際立っています。
もともと館林の気温を観測するアメダスの設置場所がよくない(道路の近くで気温が上がる傾向がある)という話もありますが、最近の館林は熊谷の追随を許さない、暑さの独断場となっています。ではデータでみてみることにしましょう。
36℃以上限定で、熊谷の1勝47敗1分
(ここで、暑さに勝敗を付けることをお許し下さい。)
館林の気温観測はアメダスで行われており、このデータが熊谷と同じように10秒間隔での観測となったのは2008年3月以降なので、この年からの盛夏期(7月、8月)の両地点の最高気温を毎日比較してみます。
そして熊谷を基準に勝敗表を作り、熊谷の気温が高ければ1勝、熊谷の気温が低ければ1敗、同じならば引き分けとします。その結果は以下の通りとなりました。
2008年に関して言えば、トータルするとほぼ五分五分の勝敗となっていますが、2009年以降は熊谷の負け越しがかなり大きくなっており、特に去年(2014年)の8月には1勝も出来ませんでした。
更に熊谷の最高気温が36℃以上となるようないわば体温を上回る猛暑の日に限って見てみると、2012年7月までは12勝42敗となんとか勝負になるような状態でしたが、2012年8月以降はなんと1勝47敗1分という惨敗状態に陥っています。
このように猛暑となるような日には、圧倒的に館林の方が暑くなる傾向があるのです。
ちなみに最高気温の平均を月毎にグラフにすると上図のようになります。
グラフの下欄の年月表示は、例えば127ならば2012年7月の事を表します。
すると少し分かりづらいのですが、2013年7月までは両者の差がほぼ+0.5度の範囲内に収まっていましたが、2013年8月以降は開きがやや大きくなり、+0.8℃以上となっています。
ここ数年館林の方が暑くなっているのは、単なる偶然なのか?あるいは館林アメダスの設置場所に何か環境の変化が起こっているのか?などは定かではありませんが、今後もこの両者の気温対決に注目していきたいと思います。