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台風11号西日本直撃へ~関東でもあす木曜日の朝は土砂降りか~

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

台風11号は強い勢力で西日本を北上か

台風11号予報円(15日午前9時、気象庁発表、加工了承済み)
台風11号予報円(15日午前9時、気象庁発表、加工了承済み)

最新の台風情報(気象庁)

台風11号はきょう午前0時に大型と解析され、更に午前3時からは非常に強い勢力に発達し、北上を続けています。

最新の予報円によると、台風11号は強い勢力を保ったまま、あす木曜日の夜には四国に接近し、あさって金曜日にかけて西日本を北上する見込みです。この台風の特徴はこちらをご覧頂くとして、ここでは最新の雨の情報に関して詳しくお伝えします。

関東もあす木曜日の朝には土砂降りの雨

コンピュータによる雨雲の予想(MSM,15日午前6時初期値)
コンピュータによる雨雲の予想(MSM,15日午前6時初期値)

コンピュータの予想によると、あす木曜日の朝の段階で、台風11号本体の丸い雨雲はまだ南の海の上ですが、すでにこの段階で東日本~西日本の太平洋側に活発な雨雲がかかっている予想です。これは台風の持ち込んだ非常に湿った空気が雨雲を発生させているためですが、関東でもあす朝の通勤時間帯には山沿いを中心に雨雲が発達し、場所によっては土砂降りの雨となっているかもしれません。

コンピュータによる雨雲の予想(MSM,15日午前6時初期値)
コンピュータによる雨雲の予想(MSM,15日午前6時初期値)

更にあす木曜日の夜になると台風本体の雨雲が四国に到達し、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨となるおそれがあります。

気象庁がけさ発表した大雨情報によると、あす朝以降は一段と雨脚が強まり、あさって金曜日午前6時までの48時間雨量は、近畿南部(紀伊半島)の多い所で450ミリ~650ミリ、四国太平洋側の多い所で440ミリ~640ミリとなっています。

近畿地方の大雨情報(15日午前5時気象庁発表)
近畿地方の大雨情報(15日午前5時気象庁発表)
四国の大雨情報(15日午前5時気象庁発表)
四国の大雨情報(15日午前5時気象庁発表)

あさって金曜日の朝以降も雨は降り続き、総雨量は更に多くなる見通しです。

局地的には1000ミリ近くに達する恐れもありそうですから(非公式)、特に雨量が多くなる予想の紀伊半島、高知県、徳島県などは、土砂災害や河川のはんらんなどに厳重な警戒(あるいは最大級の警戒)が必要です。以下の最新情報にご注意下さい。

全般気象情報(気象庁発表)

近畿の情報(気象庁発表)

四国の情報(気象庁発表)

台風に関する全般気象情報(気象庁)

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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