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空気カラカラ!GW中は山火事にも十分注意。

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
GWは山火事(林野火災)に十分注意。画像はイメージです。

雨なく、各地に乾燥注意報

4月中旬までは非常に変わりやすい天気で、ほとんど毎日のように雨が降っていたのですが、4月下旬以降は一転して晴れて季節外れの暑さが続いています。

10日間の降水量(気象庁)
10日間の降水量(気象庁)

この10日間の降水量をみても、雨が観測されているのは、局地的な大雨の降った鹿児島県をはじめ、九州や四国などの一部の地域に限られています。

雨が少なく、強い日差しが照りつければ、空気が乾燥するのも当然。

昨日(5月1日)の最小湿度は、山形、秩父で12%、甲府13%、熊谷14%、旭川16%、東京28%など、多くの所で30%以下にまで下がりました。

けさも日本列島の多くの所に乾燥注意報が出されています。

乾燥注意報(気象庁)
乾燥注意報(気象庁)

山火事(林野火災)に十分注意

ところで、GW中は山へキャンプなどに行かれる方も多くなり、必然的に火を使う機会も増えると思うのですが、十分注意して頂きたいのが火の不始末による山火事です。

実は3月から5月にかけてはまさに山火事(林野火災)の季節とも言え、毎年この時期に非常に多くの山火事が発生しています。

林野火災の月別出火件数(出典、消防庁)
林野火災の月別出火件数(出典、消防庁)
林野火災の出火原因(出典、消防庁)
林野火災の出火原因(出典、消防庁)

今年のようにカラカラの状態が続いている時は、なおさら気をつけなければなりません。

この林野火災の出火原因をみると、たき火、火入れ、たばこ、火遊びなど、その多くが人間の不注意などによるもので、原因が特定出来ないその他も人為的なものが多いと考えられています。実は日本における林野火災は、落雷など自然現象によるものはごく一部しか発生していないのです。

消防庁からは、林野火災を防ぐために、以下の様な注意点が挙げられています。

林野火災防止のための注意点(出典、消防庁)
林野火災防止のための注意点(出典、消防庁)

上記のようなことに注意しながら、キャンプやハイキングなどを楽しんでもらえたらと思います。

消防庁による林野火災情報

林野庁による山火事情報

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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