Yahoo!ニュース

来週木曜日頃、関東で再び降雪の可能性も?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

今週末は北海道で猛吹雪に警戒

1月31日21時の予想天気図
1月31日21時の予想天気図

関東に雪をもたらした低気圧は急速に発達しながら三陸沖を北上しています。

この低気圧は北海道の東海上で台風並みに発達し、あさって2月2日(月)にかけて動きが遅くなる予想です。また上空にも強い寒気が流れ込むため、北海道では雪を伴った非常に強い風が吹き荒れ、各地で猛烈な吹雪となるおそれがあります。交通障害や交通機関の乱れなどに十分な警戒が必要です。

来週木曜日頃に南岸低気圧か?

週間アンサンブル予想図
週間アンサンブル予想図

ところで、北海道に大荒れをもたらす低気圧は3日~4日にかけて北海道の東へ遠ざかる予想ですが、時を同じくして日本の南に新たな低気圧が発生し、5日頃(木曜日)にかけて関東の南へ進んでくる可能性があります。

これはいわゆる南岸低気圧で、関東の平野部でも再び降雪の可能性が出てくるパターンです。来週も日本付近は強い寒気に覆われていますので、もし南岸低気圧が進んできて降水があるような場合には雪になる可能性も十分にあると思われます。

南岸低気圧は上空のトラフ次第

上空の流れと気温予想
上空の流れと気温予想

この低気圧が発生するか?あるいは関東の南へ近付いてくるか?などは、この低気圧を発生させる上空のトラフ(気圧の谷)の振る舞い次第になると思われます。

このトラフが深まり(強まり)ながら日本付近を通過する場合にはしっかりとした低気圧が発生し、関東地方にもある程度の降水をもたらす可能性が大きくなります。

一方、このトラフが浅い(弱い)と低気圧が発生してもあまり強まらないか、あるいは関東の南を離れて通ることが多くなり、降水自体があまりないということも考えられます。

いずれにしても、来週の木曜日頃には日本の南の海上を低気圧が通過する可能性は50%以上あると思われますので、今後の予想に注意をなさって下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

杉江勇次の最近の記事