数年に一度レベルの爆弾低気圧に厳重警戒
数年に一度レベルの急発達
まずは17日(水)午前9時の予想天気図をご覧下さい。
北海道付近に低気圧があるのですが、中心を取り巻く等圧線により、日本列島が見づらくなっているほど発達しています。
この低気圧は24時間で50hPa以上の急激な発達を伴い、この時点の中心気圧は952hPaとなる予想です。台風で言えば、超大型の強い勢力に匹敵するとも言えるでしょう。まさに冬台風と言っても過言ではありません。
オホーツク海やカムチャツカ半島など、北海道を通り過ぎてからここまで発達する低気圧はよくありますが、北海道付近でここまで発達する低気圧はあまりありません。まさに数年に一度レベルと言えるような発達の仕方です。
この低気圧や上空の強い寒気により、各地で暴風や高波、大雪などに警戒が必要ですが、中でも特に厳重な警戒を要するのが北海道の暴風雪、猛烈な吹雪です。
北海道では最大瞬間風速が沿岸部を中心に45メートルと予想されており、これに雪を伴うと、1メートル先も見えないような猛吹雪となるおそれがあります。(ホワイトアウトとも呼ばれます。)
気象台からも、見通しの全くきかない猛吹雪や吹きだまりによる交通障害などに、特に厳重に警戒するよう呼びかけられています。
似たような低気圧により、2013年3月には北海道で多数の死者が出るような災害も発生しています。
とにかく、今回は数年に一度レベルの猛吹雪に、厳重、あるいは最大級の警戒が必要と言えます。低気圧は急激に発達するため、あっという間に大荒れとなることも予想されますので、早めの備えをとって頂きたいと思います。
以下に今回に匹敵するような事例を2つ載せます。