台風19号、史上初、体育の日に上陸のおそれ
体育の日に上陸するおそれ
猛烈な強さの台風19号はフィリピンの東で進路を北寄りに変え、3連休の前半(土曜日~日曜日頃)に、沖縄や奄美近海を北上する見込みです。
その後も北上を続け、3連休の最終日(月曜日、体育の日)に九州や四国に接近し、上陸するおそれがあります。
まだ、予報円の直径は大きく、上空の風の流れによっては進路が変わる可能性もありますが、台風の中心が体育の日に西日本付近に到達している可能性は高くなってきました。
もし、体育の日に日本本土を直撃すれば、初めてのことになります。
また、台風は西日本付近からは偏西風にのり、火曜日にかけて、日本列島に沿って進む可能性も高くなっています。
体育の日に上陸すれば史上初
1964年に行われた東京オリンピックの開会式が10月10日だったことから、1966年にこの日が国民の祝日(体育の日)として制定されました。
また、2000年からはハッピーマンデー制度の適用により、10月の第2月曜日となっています。
ところで、この体育の日が制定された1966年から2013年までの48年間で、10月に本土(九州、四国、本州、北海道)に接近した台風は合計37個あり、うち9個が上陸しています。
つまり、平均すれば毎年1個弱は接近し、5年に1個程度は上陸している計算となります。比較的、多いという印象ではないでしょうか。
平均すれば毎年のように10月にも台風の影響を受けていることになりますが、調べて見ると、体育の日に限っては、これまで台風の影響を大きく受けたことはありません。
その前後、2~3日は強い台風が接近、あるいは上陸し、大荒れとなったことはありますが、体育の日に限っては、大きな影響を受けていないのです。
今回の台風19号がもし体育の日に本土を直撃するようなことがあると、1966年以降で、初めてのことになります。
秋の行楽シーズンの3連休でもあり、しかも体育の日を直撃するおそれがある台風19号。この台風は経済的な損失もかなり大きなものとなるかもしれません。
過去、体育の日に近づいた台風
1983年の台風13号。10月10日に西日本の南を北上し、11日の日中に伊豆諸島付近を通過しました。比較的コンパクトな台風で勢力は975~980hPa程度でした。
体育の日制定以前
体育の日が制定される前の1961年10月10日には、台風24号が房総半島に上陸しています。上陸時の勢力は970hPa程度でした。
(気象庁HPより調査)