GW期間中もヒノキ花粉に要注意
いつもの年だとスギ花粉のピークが過ぎる4月になれば花粉症の症状が治まる方も多いのですが、今年は4月に入ってから逆に症状がひどくなったという話を良く聞きます。
そして、現在も花粉症の症状が続いている方がけっこういるようです。
これは例年にも増して猛威をふるっているヒノキ花粉が原因のようです。
スギとヒノキの逆転現象
ヒノキが多く植林されている西日本では、近年スギ花粉よりもヒノキ花粉の方が多く観測される年があります。
一方、都内ではスギ花粉の方が圧倒的に多く、スギ花粉に対するヒノキ花粉の観測数は例年だと1~3割程度となっています。
ところが、今年は4月に入ってからヒノキ花粉が非常に多く飛んでおり、4月中旬までに都心部の多くの所でヒノキ花粉の観測数がスギ花粉を上回ってしまいました。
千代田区を例に取り、スギ花粉とヒノキ花粉の飛散数をグラフにしてみました。
今年はスギ花粉が比較的少なく、この10年間では多い方から6番目となっており、最も少ない水準とも言えます。
逆に、ヒノキ花粉は多い方から3番目となっており、この10年間では初めてスギ花粉の飛散数を上回りました。
都心部では、例年4月下旬になるとヒノキ花粉の飛散も収まることが多いのですが、2000個程度とかなり多く観測された平成17年と平成23年は5月上旬になっても、ヒノキ花粉が比較的多く観測されました。
今年はGWまで多く飛ぶおそれ
東京都から発表されている花粉の濃度マップをみると、きょう25日も午前中の段階で都内の多くの所で非常に多くのヒノキ花粉が観測されています。
今後もまだしばらくはヒノキ花粉が大量に飛散する可能性があると言えそうです。
今年の花粉シーズンは例年よりも長期戦となっていますので、GWの期間中にお出かけの方はマスクなどで十分な対策が必要だと思われます。
特に気温の上がる晴天の日や雨上がりの翌日、また風の強い日などは要注意です。
全国の花粉の情報はこちらを参考にして下さい。