Yahoo!ニュース

【Twitter】セルフブランディングを強化するSNS発信

末永雄大アクシス株式会社代表取締役兼キャリアコンサルタント
(写真:アフロ)

こんにちは。Axxis inc. 代表・転職エージェントの末永です。

中途の人材採用支援をしつつ、月20万人以上の読者を持つ転職エージェントが語る「すべらない転職」という転職メディアを運営している中で、Yahoo!ニュース上では2013年から「働き方3.0」というテーマでキャリアや雇用分野について発信させてもらっています。

最近「個の時代」となんとなくメディアで見聞きする機会が増えたと思いませんか?

でも「個の時代と言ってもいつも通り会社に出社して仕事して帰宅して・・と自分は特段変化を感じないけど」と思われている方も多いのかなと思っています。

そんなビジネスパーソンの方にすぐに始められおすすめしたいのが「Twitterでの発信」です。

多様な働き方と年収の上げ方について

なぜ急に転職エージェントである私がTwitterの話をするのかと疑問に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?それは、近年の多様な働き方を上手に活用していくキーとなるのがTwitterであると感じているからです。

というのも、以前寄稿させていただいた「終身雇用の代わりに会社が社員に与えられる「安定」とは〜令和時代に求められるポータブルスキル〜」などでも述べていますが、日本経済やマクロ環境の変化により、年収の上げ方が多様になっています。

以前は新卒で入社した一社で社内評価を上げ管理職に就くという一つの出世ルートしかなく一義的でした。しかし、現在は副業やパラレルキャリアを選んだり、キャリアアップのための転職を重ねたりと、管理職でない一社員であっても高い年収を稼ぐことが可能な時代となっています。市場価値を上げることで高い年収を稼げるようになっているんですね。

そんな多様な働き方を選びながら高い年収を稼ぐことのできた方の例に、副業や転職に関するインフルエンサーとして有名なmotoさんがいます。転職を繰り返し会社員としての給与も年収1,000万円を超え、執筆したブログ記事の広告などによる副業年収は4,000万円を超えているというのです。すごいですよね。

Twitterでのフォロワー数は7万人を超え、執筆したブログ記事の広告などによる副業年収は4000万円を突破しました。8月には自身が実践してきた“稼ぎ方のノウハウ”について綴った『転職と副業のかけ算』(扶桑社)を出版しています。決して有名人でない私たち普通のビジネスマンが、個人アカウントを活用することでどうやって稼げる副業につなげられるか。直撃しました。

出典:副業年収4000万円、motoさんが実践する「普通のサラリーマン」の発信術

セルフブランディングに繋がるSNS発信

かといって、副業を始めたら誰でも高い収入を得られるかというとそうではありません。では、どうしたらmotoさんのように副業で多額の年収を稼ぐことができるのでしょうか。

僕自身、それが「SNSでの発信」にコツがあるのではないかと思っています。

では、そもそもなぜTwitterなどのSNSを使いこなすことで市場価値・年収を高めていけるのでしょうか?

結論、「セルフブランディングを強化できる」というメリットがあるからだと考えています。

そもそもセルフブランディングとは、自分自身をブランディングする・自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすることです。自分の好きなことや経験したこと、得意なことを発信しながら、自らをブランディングしていくんですね。

具体的なインフルエンサーさんを想像しやすいとイメージしやすいでしょうが、セルフブランディングの優れた人は、会社や組織の名前に依存せず、自ら副業として他の仕事を得たり、もしくはフリーランサーとしても活躍できるようになりますね。例えば、先ほど挙げたmotoさんの他にも、キャリア界隈だとyoutuberのutsuさんなんかが有名だったりします。

さらには、僕自身も一転職エージェント、中小企業の代表であることを名乗りながら、個人でTwitterでの発信を行っていますが、他の経営者の方々とTwitter上で互いに興味を持つ話題での議論ができたり、個別の繋がりが生まれる機会も少なくありません。これが本業での業務にも役立つ話になることも往往にしてあるんですね。

このように、SNS発信を元にセルフブランディング力を強めることで個人としての認知や自分自身の知識レベルが工場し、会社に依存することなく、市場価値や年収を上げることに繋がるんですね。

発信のPDCAを

では、セルフブランディングを強化するための発信のコツはなんでしょうか?それがPDCAを回すということです。PDCAを回すという言葉は、ビジネスパーソンであれば日頃痛いほど耳にするのではないかと思います。

では、TwitterでPDCAを回すというのはどのようなことを言うのでしょうか?以下のようなことではないかと思います。

P:何についていつどのように発信しようか計画を立てる

D:発信してみる

C:どんな反応があるかチェックし、自分のどんな意見がヒットするのか把握する

A:チェックに応じた発信をする

moto:最初のステップとしては、自分が興味を持ったニュースへのコメントを発信することがいいと思います。僕もそこから始めました。Twitterのようなオープンな場で意見を発信して、どんな反応があるか見ることで、自分のどんな意見がヒットするのか把握していたんです。自分が当たり前だと感じていたことが、(SNS上で)「確かにそれはあるよね!」などと、思った以上の「共感」を集めることがあります。そこからニーズを捉えていくんです。

出典:副業年収4000万円、motoさんが実践する「普通のサラリーマン」の発信術

ここで多くの人が忘れがちなのが、「C:どんな反応があるかチェックし、自分のどんな意見がヒットするのか把握する」ということです。

僕自身も日頃の業務に追われながらその合間にTwitterでの発信を行っているので、「C:どんな反応があるかチェックし、自分のどんな意見がヒットするのか把握する」はどうしても忘れがちです。しかしその中でも忘れずそれに基づいた発信を行なって行くことで、多数の方から共感を得られる発信に繋がり、自分自身のキャリアの発展への大きな分岐点となるのではないかと思っています。

そんな中オススメなのが「分析ツールの使用」と「客観的な意見をもらう」ということです。です。検索エンジンで調べてみると、様々な分析ツールが存在しますが、僕の場合、弊社のインターン生がTwitter社公式の無料分析ツールを使用しながら他のインフルエンサーさんと比較し、簡単な分析を行ってくれました。

このチェックを元に、以下の3点を具体的に行ってみました。

  1. 人間味のある日常的な発信をする(フォロワーさんに親近感を感じてもらいやすくして心理的距離を近づけるため)
  2. 画像を添付する(文字よりも視覚的にわかりやすい画像から情報を集めるタイプのフォロワーさんに刺さりやすくするため)
  3. 社名の呼び名を統一する(Axxis inc.の知名度向上のため)

今回のアクションは短期的な効果を見込んだというよりも長期的視点で見たセルフブランディングですので、効果があったかどうかは正直判断しづらいところもあります。

しかし、一歩一歩、発信にPDCAを重ねながら、フォロワーさんの役に立つ発信を続けるとともに、自分自身と自社のブランディング強化に取り組んでいきたいと思います。

今回は主にビジネスパーソン個人のための内容になりましたが、一企業の経営者や広報的な観点でいえば、マルチメディア化し、複数の媒体での発信を続けていかなければならない時代です。一つのメディアに囚われず発信することが会社の存続・発展に繋がるという見方もあります。個人だけでなく企業・組織でみても重要なところがありそうですね。

是非皆さんも、SNS発信によるセルフブランディングの強化に取り組んでいきましょう。

アクシス株式会社代表取締役兼キャリアコンサルタント

青山学院大学法学部卒。新卒でリクルートキャリア(旧リクルートエージェント)入社。 リクルーティングアドバイザーとして様々な業界・企業の採用支援に携わる。東京市場開発部・京都支社にて事業部MVP/西日本エリアマーケットMVP等6回受賞。その後サイバーエージェントにてアカウントプランナーとして最大手クライアントを担当し、 インターネットを活用した集客支援を行う。2011年にヘッドハンター・キャリアコンサルタントとして独立。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。キャリアコンサルタントとして転職支援を行いながら、インターネットビジネスの事業開発や社外での講演活動等、多岐にわたり活躍する。

末永雄大の最近の記事