22歳のファンドマネージャーの登場に見る「これからの起業家のキャリア」とは?

起業家のキャリアに関して喜ばしいニュース

気がつけば、都内も秋めいてきて、肌寒くなってきましたね。

渋谷の宮下公園近く、明治通り沿いにある弊社オフィスでは、並木通りの木々の様子を眺めることで、季節の変動を目で楽しめます。

私はと言えば、いつも通りオフィスで、玉置浩二さんの曲を聴きながら、この記事を書いています。

さて、今回はキャリアの中でも、やや偏りますが、起業家のキャリアをテーマにしてみました。

転職エージェントである私にも起業家の方からキャリア相談をいただいたり、将来起業するのに有利なキャリアや転職先はどういった会社や仕事か?といった相談をいただく事も意外と多いです。

今回このテーマをあえて扱った背景として、私のfacebookのタイムライン上で、以下の記事が話題になっていたからです。

インキュベイトファンドは10月23日、若手起業家のスタートアップに特化したファンド「IF Angel1号投資事業有限責任組合」への戦略的LP投資を発表した。出資額は1億5000万円で、代表パートナー(無限責任組合員)には笠井レオ氏が就任する。ファンドの設立は2015年10月となる。

代表パートナーに就任した笠井氏は22歳の元学生起業家。2012年にProsbeeを創業し、インキュベイトファンドが主催する事業創生イベント「インキュベイトキャンプ」で事業採択される。その後、MOVIDA JAPANのアクセラレーションプログラムや、Voyageグループからの支援を受けて推進するものの今後の成長が見込めず事業を断念。

2014年7月からはインキュベイトファンドのアソシエイトとして新規事業に関するリサーチやデューデリジェンスなどに携わってきた人物。

出典:若手がファンドを立ち上げる理由ーー元学生起業家の笠井レオ氏、IF Angelを設立 THE BRIDGE

22歳のベンチャーキャピタリストの登場

学生起業家が自身の事業の失敗経験を活かし、起業家支援サイドとしてベンチャーキャピタルファンドの代表となったという記事ですが、なんと笠井レオ氏は22歳との事。

32歳の私より10歳も年下のお若さで今回の抜擢・・、思わず自分自身の不甲斐なさを感じてしまいます。

スタートアップブーム、バブルなどとも言われ、大手企業からベンチャーやスタートアップに優秀な人材が流動するようになってきた昨今。

大手からベンチャーへ転職するリスクや、その後のキャリアについて弊社へご相談をいただく機会が増えていますが、今回のニュースは、ベンチャーへの転職に関わらず、起業家のキャリアを目指す人たちにとっては非常に勇気付けられる、素晴らしい取り組みと感じています。

起業は終着点・・?

会社勤めをしている方々にとって、どこか起業をビジネスパーソン人生においてのゴールと捉えている方は多く、またそこに踏み出してしまうと後戻りはできず、成功か倒産=失敗の2択といった恐怖心を必要以上に感じられているところがあると思います。

実際に起業の生存率は、統計データ上は非常に低く、起業後に生き残れる会社は、1年で40%、5年で15%と聞きます。

今回の事例のように、起業し仮に失敗してもその経験を逆に活かして、ベンチャーキャピタリストのファンドマネージャーとしてのキャリアを得ていくという事が今後増えていけば、失敗=終わりではなく、むしろチャンスとポジティブに捉えられる可能性も出てきます。

今後増えていく起業経験を活かした活躍事例

今回の笠井氏に限らず、googleを経てソーシャルランチで起業したさん元・シンクランチ副社長の上村康太氏も、株式会社Donutsへ事業を売却し、Donutsの人事責任者を経て、現在はグロービスベンチャーキャピタルにてベンチャーキャピタリストとしてご活躍されていらっしゃいます。

こうしたスタートアップ・起業経験が、キャリアや転職市場で経験値として評価され、スタートアップ支援・起業支援側としてのポジション・機会に繋げられていく事は、万が一事業に成功できなかったとしても、次のセカンドキャリアがあると期待ができるロールモデルになっていくかもしれません。

転職市場での起業家の評価

弊社にも若くして起業経験をお持ちの方で、転職を希望される方もいらっしゃいます。

その際に、「使いづらいと思われ、一般企業に勤めるのは難しいでしょうか・・?」

といった不安を持たれている方も多いのですが、現在の日本の大手企業にとって新規事業開発は重要なテーマになってきており、起業経験者に共通しがちな高い当事者意識や経営目線、事業開発を行う際の落とし穴への感度など、起業経験豊富な人材は、転職市場においても、一定の需要があり評価もされます。

今後、今回のようなニュースが増えていく事で、より多くの方が失敗を過度に恐れ過ぎず、チャレンジされていかれる事を願います。