上場したリクルートへの就職・転職は今も魅力的か?

リクルート東証一部上場!

今更ですが、リクルートが遂に東証一部に上場しましたね。おめでとうございます。

私も旧リクルートエージェント(現・リクルートキャリア)のOBとして、株は持っていませんが、勝手ながら嬉しく思います。

リクルート株、時価総額でソニーや三菱重抜く 上場2日目、人気の高さ示す 産経新聞 10月17日(金)16時12分配信

リクルートという会社は、従業員が数万人以上いて、売上も1兆円を超える巨大な会社でありながら、ベンチャー精神を忘れずに、継続的に新しい事業を生み出し、多くの起業家を輩出する人材輩出企業として、就職活動中の学生やビジネスパーソンの中でも有名な会社かと思います。

そんなリクルートが上場してしまったら、今までのようなチャレンジができなくなってしまうのではないか、保守的になってしまうんじゃないか、優秀な人材が流出してしまうんじゃないか、と不安視する意見を周りで多く聞きます。

リクルートは就職先・転職先として今も魅力的?

リクルートへの転職ノウハウ・コツについてはこちらに記載していますが、

今回は、リクルート上場を祝して?、リクルートグループ出身で、今もリクルートの採用も一部お手伝いしている転職エージェントの私から見て、リクルートは上場を果たした今も就職先・転職先として魅力的であるか?という点について、考察してみたいと思います。

こちらのサイトにもリクルートグループへの転職ノウハウが多く掲載されているので別途ご参考ください。

ところで、就職先・転職先としての魅力度ってどういった指標で評価すべきなのでしょうか?

一般的には、給与が高い、福利厚生が充実している、魅力的な社員が多い、やりがいのある仕事がある・・等でしょうか。

これは、就職活動生にしても、転職者にしても、価値観によって大きく異なるため、誰を主語にするかで、魅力的の基準が変わってくると思います。

特にリクルートのように個性が強い(もしくは世の中からそうであろうと認識されている)会社においては、リクルートを就職先・転職先として魅力に感じている層自体にそもそも偏りがある事が予想されます。

リクルートを魅力的と思ってきた層においてのリクルートに期待している事は何なのでしょうか?

これは色々とあると思いますが、私自身や、他の先輩・同僚等に志望理由を聞いてみると大抵以下のような答えが返ってきます。

  • 給与が高い
  • 何をやっている会社かはよく知らなかった
  • 営業力が強い・営業力を学べる
  • 年齢にかかわらず仕事を任せてもらえる
  • いろいろな企業の経営者に会える機会が多い
  • 社員が個性が強く魅力的
  • 会社が自分のやりたい事を尊重してくれる
  • 独立しているOB・OGが多く、独立・起業しやすそう

これ以外にも細かく見ていけば色々な志望理由があり、最近の学生さんから見たリクルートのイメージや期待も変わってきているとは思いますが、少なくとも今までのリクルート社員やOBOGがリクルートに期待してきた事は上記が多い印象があります。

では、これからも上記の期待にリクルートは応えていける会社なのか?という事を検証する事が、今回のテーマである「リクルートは今も就職先・転職先として魅力的か」に答えるヒントになるのではと思います。(やや強引な課題設定ですが・・)

こちらの記事にもリクルートグループへの転職についての記事があるので、参考にしてみてください。

リクルートの給与は高い?

まず、1点目の給与面について、見てみましょう。

上場をしましたが、公開しているのは、ホールディングス(持ち株会社)の数値だけなので、正直あまり参考になりません。

念のため以下に記載しておきます。

ホールディングス配属の社員は、ある程度、社内で評価されている層である可能性が高いとは言え、

30代半ばで平均年収1000万近いというのは、世の中一般の相場から見て、高いか低いかで言えば、高めですね。

  • 従業員数(名)      414人
  • 平均年齢(歳)      35.7歳
  • 平均勤続年数(年)    6.6年
  • 平均年間給与(円)    9,854,460円

事業会社ごとの平均年収については、公開されていないため、わかりませんが、口コミサイトを見ている限り、

投稿内での年収推移は600万円~1,100万円程度が多く目につきます。

私自身が社内にいた時の実感値としても、上記は納得感のある数値です。

同じ年齢でもグレード評価によって大きく差が出たりはしますが・・。

どちらにせよ、日本の年代別・平均年収数値30代の458万円から比べても、高いですね。

何をやっている会社かは明確に

今までのリクルートは色々なことをやっている会社でした。

しかし、これは上場前の2011年10月からですが、上場準備に向けて事業別に別会社化し、

会社別採用を行うようになった今では、ある程度事業会社ごとにやっっている事業内容・領域は明確になりました。

何をやっている会社かわからないみたいな事は、今後さすがになくなっていくのかもしれませんね。

これまで新卒採用で、総合商社や外資系コンサルティングファームと採用競合になってきたリクルートですが、

分社化する事で、そうした新卒採用力が落ちてしまうのでは?といった懸念の声も一部では聞きます。

営業力が強い・営業力を学べる

営業力についてですが、会社全体としては、競合他社と比較した際に、今も健在だと思われます。

ただ、現在のリクルートはIT人材の採用に注力し、テクノロジー企業へと変貌しようとしており、

ITリテラシーの低い営業社員の出世コースは、今後限られて行ってしまうのではないかと感じます。

実際に、リクルートグループ各社が、営業職種の中途採用は、ほとんどCV職種やエキスパート社員と呼ばれる契約社員採用の雇用形態になってきています。

正社員・総合職として、営業職採用を行う場合は、少なくなっており、あったとしてもよほど優秀な人材のみ、といった印象があります。

正社員・総合職の中途採用募集のほとんどは、IT人材と呼ばれる技術者・デザイナー・マーケティング専門家に偏ってきています。

新卒で入社する総合職社員も、そうした方向性へキャリアやスキルを高めていかなければ、長期的にはリクルート社内でのキャリアは開けていけないのかもしれません。

独自の会社カルチャーは今も変わらず

やや長くなってきましたので、以下については、まとめてお話しますが、

以下項目については、すべて上場とした今もそう変わらないのではないかと思います。

  • 年齢にかかわらず仕事を任せてもらえる
  • いろいろな企業の経営者に会える機会が多い
  • 社員が個性が強く魅力的
  • 会社が自分のやりたい事を尊重してくれる
  • 独立しているOB・OGが多く、独立・起業しやすそう

実際に私自身も、創業60年近いリクルートキャリアから、創業15年程のいまだITベンチャーと言われるサイバーエージェントに転職した経験がありますが、両者を比較しても、リクルートは自由で独立精神旺盛な社員が多いと感じました。

この規模感で、カルチャーが続いている会社というのは、そう多くはないのではないでしょうか。

私自身も、創業の精神を後世に残していける会社・組織を創っていけるよう頑張りたいものです。

それでは、今回はここまで。